デアゴスティーニ・ジャパン (2016-08-23)
デアゴスティーニ・ジャパン (2016-09-06)
デアゴスティーニ・ジャパン (2016-09-20)
『スター・トレックBEYOND』
9/27に、マスコミ向け試写で鑑賞。
どうして試写状が来たのか、
思い当たらない。
今でも試写状はぼちぼち届くが、
本公開から間があると、
記事は公開直前まで待つことにしている。
だけど宣伝部の方は、
公開前に盛り上げるために見せてるんだから、
そこまで“ためられた”ら、
たまったもんじゃないだろう。(シャレ?)
というわけで、
試写の初日の感想をば、ネタバレなしで。
私は2009年の11作目『スター・トレック』、
続いた2013年の『イントゥ・ダークネス』、
すなわち
↓クリス・パインのカーク、
↑ザッカリー・クイントのスポック、
↑カール・アーバンのマッコイ(ボーンズ)トリオの、
上書きされた23世紀(リブート)シリーズは大歓迎で、
旧来のSTファンに拒否反応を示す人がけっこういることには、
理解に苦しむ。
昔のまんま、
何も変えないで、
いいわけないじゃん。
とにかく、50年前のテレビTOS
邦題『宇宙大作戦』は、しょぼかった。
映画は1(79)/3(84)/5(89)と奇数話はふるわず、
偶数話2(82)/4(86)/6(91)のドラマはまともだったが、
同時期のライバル、
SW三部作(77・80・83)に比べれば、
どうにも見劣りがした。
カークからピカードへの交代劇の7(94)、
エンプラE型の8(96)/9(98)/10(2002)で☆
製作記はこちら。
↓スタンドについては、こちらで。
☆シリーズは自然消滅寸前。
それが7年ぶりの再開で、
『SW』新シリーズの『エピソード1〜3』(1999・2002・2005)にも見劣りしない、
堂々たる大作に昇格。
そもそもは立ち芝居中心の会話劇だったのが、
大胆なアクション満載に!
12=リブート第2弾『イントゥ・ダークネス』(2013)
も、失速せずに駆け抜けた。
そのリブート路線の3作目、
『BEYOND』も期待できそうだったが、
3本目、第3弾、第3章となると、一抹の不安も。
『スター・トレックⅢ (3)ミスター・スポックを探せ!』(1984)
は言うに及ばず、
『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』
(当時邦題・1983 /2004から『エピソード6=Ⅵ ジェダイの帰還』に改題)
のグダグダぶりに、
思いっきりガッカリしたことや、
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(1990)
で、突然毛色が変わって、
付け足し感や水増し感がハンパないことに
肩すかしを喰らったり、
『X-MEN: ファイナル ディシジョン』(2006)で、
それまで積み上げたものが全てチャラにされたりと、
とにかく第3章には失望させられることが多く、
『BEYOND』もガッカリしないように、
あまり期待しないことにしていた。
いざ鑑賞しての感想は、
3作で最も良かった!
一応、
『スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!』と
『スタートレック ジェネレーションズ』
が下敷きになってはいるが、
くりかえしやスケールダウンに堕すことなく、
新味のある、パワーアップされたドラマが凝縮されている。
スコッティ役のサイモン・ペグが、
ダグ・ユングと共同執筆した脚本が秀逸。
スタートレックの精神を受け継ぎつつ、
過去作に依存せず、
動的に、臆せず話を前に進めることに成功している。
映画がマイケル・ジアチーノの音楽で締めくくられると、
2009年の『スター・トレック』、
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2013年の『イントゥ・ダークネス』
Rambling Records (2014-10-22)
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鑑賞後と同じ感慨に包まれた。
ユニバーサル ミュージック (2016-10-19)
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その感慨とは、
スタートレックという
文化がしっかりと受け継がれていることに対しての、
敬意と感謝である。
同じ J・J・エイブラムスが深く関与していながら、
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(2015)には、
どうして同じ感慨を覚えなかったのか。
STは超えるのがカンタンだったが、
SWは超えられない目標だったのかも知れない。
そういや、
これまた、どうして案内が来たのかわからないが、
9/6には、
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』
製作発表の場に居合わせた。
その時に感じたのは、
つくづく『2199』って、竜頭蛇尾だったよな。
開始時の注目と、
終わった時の
誰も見向きもしない
落差はすさまじかった。
なのに、監督は「完結に感無量」って、
作り手として必須の資質が欠落しているのではないか?
——というものだった。
『2199』最大の失敗は、作品を私物化したことで、
それは自己中心的な人物像にもつながり、
お客様相手の仕事には、
まったくもって不適任である。
『君の名は。』の登場で、
ヒットがかすんでしまった『シン・ゴジラ』だって、
『スター・トレック』リブート3作に通じる、
文化の継承という作り手の視点がまるで感じられず、
したがって見終えても、
敬意や感謝の念はさっぱり沸かなかった。
そんなこんなで、
『スタートレックBEYOND』は、
あなたがまともな人間かを測る
バロメーターとしても機能する映画です。
必ず映画館で観てくれよな!
10/21の公開後に、またネタバレ感想を書く予定です。
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