※ダグ・チャンコさんのコメントを掲載しましたが、
『フォースの覚醒』ネタバレなので、未見の人はクリック厳禁。
ネタバレと言えば、
↓SW特集の冒頭ページ、キャラの紹介文で、トンデモネタバレらしいよ。
「読んじゃダメだ、読んじゃダメだ、読んじゃダメだ!」
本ブログでは、バンダイのSWプラモを発売順に追っていたが、
色々と思うところあって、その段取りはやめることにし、
今回はミレニアム・ファルコンについて。
2010年に発売されたファインモールド版と、
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今年の10月に発売されたバンダイ版は、
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同じ1/144スケールのはずなのに、
22:00あたりから。
ミレニアム・ファルコンの大きさが違う。
↓上に置いた、グレー成形のファインモールド版より、
↑下に置いた、白っぽいバンダイ製の方が、一回り大きい。
ファインモールド製は、米レベル/ドイツレベル併売の、
↑アメリカ流通パッケージ。
レーダーが長方形の、TFA(『フォースの覚醒』)版スナップキットと、ほぼ同大。
↑レベルのキットは、ファイン版を簡素化したようだ。
ファイン版と、バンダイ版の、どっちが正確な1/144スケールなのか?
突き止めるには、ファルコンの実機設定全長を知らないと。
これは意外と簡単。
週刊ミレニアム・ファルコンが、
1/43スケールで全長808ミリだから、
デアゴスティーニ・ジャパン (2016-01-05)
モデル全長×縮尺=設定全長
808×43=34747
つまり、
約34.75メートル、約114フィート
となる。
Wookieepedia(ネット版SW百科事典)でも、
しっかりとそうなっている。
34.75メートルが、公式サイトのデータバンク。
『フォースの覚醒』クロスセクションが、34.52メートル。
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スケールが1/43というのは、
↓スティーブン・ディムゾ(Stephen Dymszo)のリサーチに基づき、
間違いないはず。
ファルコンの80センチ級モデルが使われたのは、2作目の『帝国の逆襲』からで、
1作目では、全長約173センチの大型スタジオモデルだけを特撮に使用していた。
↑1979年発売のmpcのキットには、170センチ級のスタジオモデルの鮮明な写真が!
ちなみにキット全長は47センチ。長年、1/72スケールと言われていたが、今回再計算して、1/74スケールだったと判明。
2005年の『シスの復讐』から、SWのプラモ製品化の権利を取得、
アメリカ以外で発売してきたドイツレベル社は、
往年のmpcの名作キットを復刻すべく、簡略化したキットを出し続けていて、
最初に出したファルコンの大型スナップキットは、サイズ以外もmpcとほぼ同じ、
↓着陸脚の基部が三箇所の、
↑1作目『新たなる希望』版で、
↓最新2015年版で、着陸脚基部が『帝国の逆襲』以降の5箇所になり、
レーダーディッシュが丸から『フォースの覚醒』版の四角に変更されたが、
基本的には同じキット。
ぼってりした船体の厚みまでmpc版を踏襲し、
(コピーキットだから当たり前)
↓上の2点は単なる箱替えでキット内容は同じ。ともに2006年発売。
↑『フォースの覚醒』改修版は、もちろん2015年の発売。
現代の視点では、厳密なスケールキットとはとうてい呼べないので、
寸法分析は割愛する。
安心してください?
アメリカレベル=モノグラムでは、
↓丸レーダー、三本脚の旧バージョンを、
まだ売ってますよ。
170センチ級の大型スタジオモデルに話を戻すと、
はたしてそのスケールは?
設定全長÷モデル全長=縮尺の分母
34747÷173=200.849.....
1/20スケールだろうか。
設定全長÷縮尺=モデル全長
34747÷20=1737.35
そうらしい。
1/144スケールの場合、ファルコンの適正なモデル全長は、
設定全長÷縮尺=モデル全長
34747÷144=241.298611111.....
約241ミリ。
バンダイのファルコンは、全長約241ミリだから、
正確な1/144スケール。
完成全長218ミリのファインモールドとほぼ同大のレベル製は、
ドイツのHPで、1/164とされている。
設定全長÷縮尺=モデル全長
34747÷164=211.87....
レベル版のモデル全長は、約212ミリ(推定)。
一方でファインは——
設定全長÷モデル全長=縮尺の分母
34747÷218=159.3899....
設定全長÷縮尺=モデル全長
34747÷160=217.16....
というわけで、ファインは1/160スケールだろう。
そもそもファインモールドが2010年に、
1/144のつもりで出したキットは、
同社が2005年に発売し、
作例披露は、ようやく7:30あたりから。
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今ではあっとびっくり、
2007年にホビコ(Hobbyco)傘下となり、2015年からアメリカ国内でもSWキットを販売しているアメリカレベルが
↓自社の「マスター・シリーズ」にブランド替えして、
アメリカ国内で発売している、1/72スケールキットの、
半分の寸法にしただけのこと。
となると、ファインモールドの1/72表示キット=レベル社マスターシリーズの、
ほんとの厳密なスケールは?
完成品サイズ:全長438mm×全幅315mm×全高110mm
設定全長÷モデル全長=縮尺の分母
34747÷438=79.331....
1/79~1/80スケールと言ったところか。
設定全長÷縮尺=モデル全長
34747÷79=439.835....
34747÷80=434.3375
なんでこんなにキリが悪いかというと、
どうもファインの設計陣は、
ILMモデルには、
最初の大型173センチと、
中型の81センチがあるのはあたりまえに知ってはいたが、
それぞれが、1/20スケールと、1/43スケールだというところまでは突き止められず、
したがって、ファルコンの実機の全長設定もわからなかったらしい。
ファインとしては、
438×72=31.536
219×144=31.536
で、ミレニアム・ファルコンの実機設定全長は、
31.5メートルと考えていた模様。
173センチの大型モデルは1/18スケール(31.5÷18=1.75)
80.8センチの中型モデルは1/39スケール(31.5÷39=0.8076)
と想定していたようだ。
デアゴスティーニのおかげで、
中型スタジオ(特撮用)モデルは1/43スケール、
そこからたどって、
大型スタジオモデルは1/20スケール、
ファルコンの実機の設定全長は、34.75メートルと判明したわけだが、
ここで疑問。
何だって中型モデルは、
大型モデルのきっかり半分の1/40スケールにしないで、
スケールモデル界では異端の、
1/43スケールなんて、
キリの悪い中途半端なサイズで作ったのでしょうか?
〈大きさ対比の試算〉
1/20:1/43=43:20
100:x=43:20
x=46.511....
これにはちゃんと、理由があります。
答はまた今度。
ヒント①
大型モデルに使用したプラモの流用パーツと、
中型モデルに使用したパーツのスケール比率とは無関係です。
AFV(戦車)の代表スケールは、1/35、1/48、1/72だが、
その比率、対比とは関係ありません。
〈大きさ対比の試算〉
1/35:1/48:1/72=144:105:70
100:x=144:70
x=48.6111111....
ヒント②
ILM社内では一貫して、
Xウイング(※ミレニアム・ファルコンではありません)実機の設定全長を、
現在定説とされている12.5メートルではなく、
13メートルと捉えていました。
スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン (1/144 プラスチックモデル組み立てキット SW11)
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ファインモールド (2010-04-28)
スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン (フォースの覚醒) 1/144スケール プラモデル
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バンダイ (2015-10-31)
スターウォーズミレニアム・ファルコン全国版(1) 2016年 1/26 号 [雑誌]
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Star Wars: The Force Awakens Incredible Cross-Sections
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Jason Fry
1/72 STARWARS ミレニアム・ファルコン
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ファインモールド (2005-12-17)