「恥ずかしい写真」と並行してお送りしている、
テーマ「ウルトラマン」の、
これ(パワードガラモン/ふぞろいの怪獣たち・19)の続き。
『ウルトラマンパワード』(1993)本編には出て来ないくせに、
ちゃっかりそのパワードと並んで、草地に鎮座している謎のガラモン。
Wikiのガラモンの項をチェックし、
「パワード」ビデオ発売と同じ1993年に、
「有言実行三姉妹シュシュトリアン」
に登場していたことを思い出した。
↓2004年の番組。
長女・山吹雪子役の田中規子は、2005年頃に芸能界を引退。
結婚し、子供が3人いる。
——とのこと。
ガラモンが登場したのは、第40話「ウルトラマンに逢いたい」
1993年10月17日放送。
石ノ森章太郎原作の東映魔法少女シリーズに、
円谷プロのキャラクターが共演を果たした経緯は、
以下のとおり・
第40話「ウルトラマンに逢いたい」では、円谷プロのキャラクターであるウルトラマンとの共演が実現した。これは、当番組のファンだった円谷プロダクション営業部長(当時)の円谷一夫がオリジナルビデオ『ウルトラマンVS仮面ライダー』の打ち上げの席で、東映プロデューサーの日笠淳に「シュシュトリアンとウルトラマンの共演」を提案したことがきっかけである。
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その時点で番組は終盤だったが、東映側は「最後の制作分のプロット」を急遽書き直して対応した。円谷プロ側も「最大限の協力」をしようということになり、円谷プロの旧本社をロケ地として提供している。このような制作会社を超えた企画は、数多い日本の子供向けテレビドラマでも他に類を見ないものだった。
この回ではウルトラマンの他にもバルタン星人、ガラモン、エレキング、ダダ、ゴモラが登場。ハヤタ隊員役だった黒部進や提案者の円谷一夫に加え、快獣ブースカも出演し、声はオリジナル版でブースカを演じた高橋和枝が担当した。
なお、この話は2013年6月5日に放送された『マツコ&有吉の怒り新党』のコーナー『新・三大○○調査会』で、『ウルトラマンVS仮面ライダー』『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』ともども、「新・三大特撮ヒーローまさかの競演」の1つとして取り上げられている。
造形のデキが、あまりにいいだけに、
ウルトラシリーズ本編以外の登場だなんて、思わなかった。
でもって会社どうしの経緯、いわゆる「大人の事情」はおいといて、どうしてシュシュトリアンに、ウルトラマンや怪獣たちが出て来るなんて、強引なドラマ内の筋立てになったのか?
あらすじはここにある。
〈以下引用〉
山吹雪子、月子、花子の3人が縁側で空を見ていると流れ星が。流れ星に願い事をかける3人。月子の願いは、ウルトラマンに会うことだった。
円谷プロダクションでは夜遅いというのにまだ明かりがついていた。まだ働いている人がいるのだ。その人は怪獣おじさんというニックネームの怪獣の着ぐるみの保管と修理を行っている人だった。怪獣おじさんが着ぐるみを保管するため怪獣倉庫に行こうとしたとき、流れ星がそこに落ちた。その流れ星は生命のないものにも生命を吹き込むことができる力を持った隕石だった。
翌日、街のあちらこちらに怪獣が現れた。怪獣たちは何者かにコントロールされていた。バルタン星人だ。いや正確には命を得たバルタン星人の着ぐるみだ。
有言実行シスターズの出番だ。
しかし捕まりそうになったバルタン星人は、なんと巨大化したのだった。
というわけで、早速
「シュシュトリアン」
「ウルトラマン」
「怪獣」
「ガラモン」
等で画像検索するが、
発見できたのは、この程度。
……これだけか。
ま…まあ、ないよりはマシ程度で、
見込みは間違っちゃいない気はするものの、
イマイチ確証にいたらないので、
その場合の常套手段で、
動画を探すことにする。
2007年4月21日~7月21日にかけて、全話収録のDVDが東映ビデオより発売された。全4巻の各2枚組でVol.1・Vol.2は10話、Vol.3・Vol.4は11話収録。
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2013年6月から同年11月まで、Youtubeの「東映特撮 YouTube Official」にて全42話が配信された。
——とのことだが、
ド直球の本編動画そのものは、当然のことながら、現在はあとかたもなくネットから駆逐されている。
しかし、幸いなことに、痕跡の変化球再編集版を見つけたので、
以下にそこから抜き出した、
シュシュガラモン(=シュシュトリアン出演ガラモン)、
あるいは
有言実行ガラモン(=有言実行三姉妹シュシュトリアンに出てきたガラモン)
の代表画像をご紹介。
↓怪獣倉庫の着ぐるみが生命を得たという設定だが、ガラモンとエレキングの造形は秀逸。ダダは可もなく不可もなく。ゴモラは…「どした?」な、ヘロヘロの出来。
↑ガラモンには不可欠な、まばたき機構もしっかり備え、
右のこめかみと、左目上の白いヒダが、
上掲のしゃがんだシュシュ役との記念撮影のガラモンと一致する。
シュシュトリアンとの格闘シーンもあり、
※異色な突然変異のパワードピグモンを除いては、
ガラモン/ピグモンの着ぐるみとしては初めて、
他の怪獣と同じ背丈がある。
口角(こうかく)が思い切りダラ下がりで、弓なりにしなっているのも特長で、
「あくまでガラモンであって、ピグモンにあらず」
を、さりげなく主張。
チョイ役のガラモン造形に、こんなに気合いが入っているのに、
↓バルタンのハサミは小ぶり、
↑ウルトラマンに至っては、哀しきズングリ体型と、
着ぐるみ造形の気合いを入れる、優先順位が狂ってるんじゃ?
↓少女戦士と着ぐるみ実体化モンスターがくりひろげる、壮絶な死闘!(大げさ…)
ネズミみたいな尻尾も、抜かりなく再現。
これはもう絶対に、
「シュシュトリアン」のためだけに作られた着ぐるみじゃないな……。
というわけで、同じ1993年を探ると、
10月18日に、TBS系列『月曜ドラマスペシャル』で放送された
「ウルトラマンになりたかった男」があった。
なにせDVD化されてないので、
その実像はつかみにくいが、
*放送日が近く、
*登場怪獣が、ガラモン、バルタン星人、ネロンガ、レッドキング、ゴモラ、エレキング、パンドン
——ということで、大いに期待が持てる。
「シュシュ」同様に、特撮部分だけは動画があった。
見てみたら。
↓やっぱり、こいつでした。
エレキングもバルタン星人も、「シュシュ」と同じものですが、
なぜかゴモラだけは、体色も造形も異なるようです。
「ウルトラマンになりたかった男」「有言実行三姉妹シュシュトリアン」から4年後の。
1997年8月9日放送の「ウルトラマンティガ」第49話「ウルトラの星」には、
1965年(※Wikiの1966年は間違い)の円谷プロで、スタッフに運ばれるガラモンの着ぐるみが横切るシーンがある。
——とのことだが、
ほんの一瞬のシーンに、
わざわざ着ぐるみを新調するわけないと思って、調べたら、
↓やっぱり、「有言実行ガラモン」だった。
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以上、
「有言実行ガラモン」
でした。
「また見てね~!」
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