「遅れてきたウルトラマン伝説」も、回を重ねて31回目。
セブンのスタイル変遷も語り終えたので、今回は別の話題を…。
と、恒例の(?)その前に。
セブンのボディラインが当初は白かったのは、
そもそも成田亨のデザイン画決定稿でそうなってたからで、
ここから成田氏は、デザイン時点ではセブンの身体を「スーツ(布地の服)」と捉えていたことがわかる。
このAタイプ、すなわち、
①アイスラッガーの正面に溝があり、
②口の周辺に別パーツを示す境界線が囲み、
③ボディラインが白い
プロトタイプは、
「劇中には一切登場しない」と書いてしまったが、
実際は
*頭部や胸部の銀一色だった四角い凹みに、反射テープが貼られ、
*白いラインを銀に塗り直して、
番組本編にも登場していた。
詳しくはこちらと、
↓こちらで。
このように、本ブログの取り決め、毎晩深夜0時の更新では、全てをきちんと揃えきれず、後日、全く偶然に、よりふさわしい画像が見つかったりすることがある。
たとえば、「セブンの方がキングジョーより背が高い」ことを示す写真だって、
もっと大判で、より適切な写真が見つかったし、
「ウルトラセブン」「キングジョー」で検索しても見つからなかったのに…。
大判元画像はこちら。
ウルトラマンを演じた古谷敏氏と、上西浩次氏の演ずるセブンの身長差を示す、別の大きな写真も見つかった。
大判元画像はこちら。
毎度のことだが、くれぐれも情報を鵜呑みにしないように。
では今日の本題、
「遅れてきたウルトラマン伝説」について語り始めの当初、
題材とする番組を、「ウルトラマン伝説」だけでなく、
「歴史秘話ヒストリア」(ウルトラマンと沖縄~脚本家・金城哲夫の見果てぬ夢~)も取り上げたのを、もはや誰もが忘れていることだろう。
番組本編はこちらで。
この番組では、「ウルトラQ」から「ウルトラセブン」まで、つまり第1期ウルトラシリーズの事実上の原作者、脚本家の金城哲夫に焦点を当て、
いかにもNHKらしい切り口で、当時の社会事情や本人の経歴と照らし合わせて、その人物像を浮き彫りにしていた。
そこでは、
メフィラス星人(声・加藤精三=星一徹)の「お前は地球人なのか、それとも人間なのか?」の問いに「両方さ」と答えるハヤタ(ウルトラマンの人間態)に、沖縄出身で当時は「本土」に住んでいた金城氏本人の境遇が反映されていて、
「ノンマルトの使者」には、侵略者と戦う人間(地球人)こそが、実は先住民族ノンマルトを海底に追いやった侵略者であったという図式に、アメリカに占領されたまま(当時)の沖縄県民という、金城氏本人のアイデンティティ(素性)が図らずも反映されているという、市川森一氏の分析を経て、
急成長から停滞に転じた円谷プロを去って、沖縄に戻ってからの金城氏は苦悩の連続で、
酒におぼれ、最後は創作的な行き詰まりを脱せないまま、階段から転落して還らぬ人となった、という結びになっていた。
で、ただこの番組を見ただけだと、誰もが「ふうん、そうだったのかあ、なるほどね」と思わされるのだが、そうは思っていなかった人たちも多かった。
というところまでで、つづく。
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