今回は、
これの続きで、
メインで取り上げるのは、
お待たせ?しました、
↑このタイプ(左)。
↓(上)番組「ウルトラマン伝説」の画面キャプチャ。画像は粗いが、図形は正確。
↑(中)成田亨画集のページを撮影したもの。
(下)その部分。画面に歪みあり。
で、まずは何より、名前がレッドマンなのに、体色が青いことについて。
これは「ウルトラマン」の時でもあったので、
「レッドマン」初稿。体色は黄色(金色?)、ボディラインは青で、赤の要素はゼロ。
どうやら成田亨にとって、レッドマンはRED MAN(赤い男)ではなく、
LED MAN(導かれた男)
とか
LEAD MAN(鉛の男)
のつもりだったらしい。
体色のブルーが没になったのは、合成用のブルースクリーンとの兼ね合いから。
というわけで、青い体色のウルトラマンは、
うんと後年(1998)の、ウルトラマンアグルまで、おあずけとなる。
アグルが青いのは、主役のガイアの、(地球の)「大地の赤い光の巨人」と対をなす、
「海の青い光の巨人」だから。
主役で青いウルトラマンは、
コスモスペース出身のコスモス(2001~)が最初。
セブンと同じ、光の国出身の青いウルトラマンの初登場となると、
セブンから約40年も後の、ウルトラマンヒカリ(2006)で、
これまた主役のメビウスとの対比で青い。
「(M78星雲)光の国」出身で、「主役」の「青い」ウルトラマンは、
2010年の「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」に初登場した、
ウルトラマンゼロの「上半身」になる。
次にこのデザイン画だけに顕著なのは、
頭部の各パーツが、表面に付け足していく凸部(でっぱり)ではなく、
えぐれたり、削れていく、凹み(へこみ)で表現されていること。
頭部を立体表現した例はこちらで。
この、立体ならではの、凹凸の逆転表現(ネガティブボリューム)は、
成田亨の得意とするところで、
ザラブ星人や、
「セブン」のチブル星人頭部、
シャドー星人、
最終回のゴース星人の目の凹み
↑立体造形担当の高山良策氏のアトリエで撮影。
等に見られたものだが、
結局ウルトラシリーズでは、敵役にしか使われずに終わり、
ヒーローに適用されたのは、
成田氏がアンチウルトラとしてデザインした、
「突撃!ヒューマン!!」まで、持ち越されることになった。
↑ヒューマン1号(左)と2号(右)。成田亨画。
今日はここまで。
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えぐれ・へこみの美学/セブンの変遷(その3・シリーズ成立14)/ 遅れウル伝(24
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