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デカール総ざらい・1/ 537エンプラ補完計画〈その8〉

今日から、ようやくレギュラーのペースに戻します。

1/537スケールのプラモを使って、究極の映画版(改装型)エンプラを作るには、
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tmp

↑amt初版キット発売当時(1979末~1980初頭)の、貴重な広告。

初版の通称スムージーをゲットするのが不可欠だが、

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sasasa


キットに元来付属する、
こすって転写するインレタ式のデカールは、
経年変化でヨレヨレになってるし、
どのみち色も形も不正確なので、後年に各社から発売された、
別売のデカールが必要になる。

↓今日ご紹介する、JTグラフィックスのデカール群。
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fyryさわ

↑中央のレインボーステッカーは、初版キットに付属しているもの。


そこで今回は、そうしたデカールをご紹介。

まずはいつもどおり、DLM製から。
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donn


改装A型用補助デカール

DLM-07

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565656


基本的に現行製品のミランダ級(リライアント)の細部を補完するデカールなので、
これだけ買っても、完璧なエンプラのマーキングは完成しない。

そこで、
船体番号やストライプ、記章などの基本デカールなら、
JTグラフィックスの、この3枚。

JTG-018-A
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でか1

大判画像はこちら

*ディフレクターディッシュは、航行時のブルー発光を模している。
*インパルスエンジンは、作動時を模した、レッドからイエローのグラデーション。
*植物園は、消灯時の黒い窓枠と、内部照明が灯って木々が見える窓の2パターン。


JTG-018-B
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500-1234

大判画像はこちら※サイトでは1/650スケールとなっているが、1/537の誤記。

*ディフレクターディッシュは、作動開始時のアンバー発光を模している。
*インパルスエンジンは、無発光状態のグレイ。
*士官用ラウンジの内部は2パターンが付属。


JTG-019
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なんば

大判画像はこちら※サンプルなため、NCC-1234は商品の艦名には該当せず。

デカールにはコンスティテューション、イーグル、エンタープライズ(A)、ヨークタウンの4種があり、注文時にどの艦を選ぶのかを指定する。

JTグラフィックスのデカールの方針は、電飾なしで発光や照明を、あくまでも「絵」として疑似再現すること。

それもあって、電飾抜き、このデカールだけで完成させた作例を、ほとんど見かけない。

2013年の3月に、ホビートークのフォーラムに投稿された、レッドラインハンターの作例ぐらいがせいぜいで、これがまた、無発光のエンプラ決定版とも言うべき美しさ!

↓キット本来の歪みを修正し、第一船体とワープナセルが、きちんと平行を保っている。
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びび

↑ウイング(サポートパイロン)のブルーの色調は、カメラの不調で、実際の色ではないとのこと。


パネル分割の凹モールド(グリッドライン)はいったん埋めて、表面を平滑にして塗装。
ラインは鉛筆で引き直し!

大判元画像は、こちら
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narasi


これだけ美しい完成品をみると、細かなアステカ塗装なんて、かえってジャマくさい感じで、やらなくて正解って気がしてくる。

完成までの経緯は、
10歳の息子が、ガレージセールでこのキット(初版スムージー)をゲット。
自分の手には余ると、父親に託すことに。
素組にダークグレイで無造作に塗装されていたのを、パーツをいったん分解し、10日ほどかけて塗装を剥がした。
----とのこと。

円盤形第一船体外縁の窓枠は別パーツなのだが、本体との合いが絶望的に悪いため、パテ埋め、ヤスリがけをくり返しているうちに、横帯(センサーバンド)のモールドはほとんど消え、窓穴も埋まってしまった。

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でぉいっしゅ


やむなくモールドは再現せずに、JTグラフィックスのデカールで、絵としてだけ成立させている。

JTG-G04
センサーバンド・デカール

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ばんど

大判元画像は、こちら。モールス符号状の各窓も、「図柄」で揃っている。

撮影画像は、実物とは各部の色調(特にブルーグレイ)が異なって写ってしまっているそうだが、

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tate


そんなこと、まるで気にならないほどに、
とにかく名手によって、見事に美しく蘇ったエンプラ。

自作のスリムで頑丈なメタル製スタンドも、

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たんど


作例の完成度を、さりげなく高めている。

「電飾もやらなくちゃ」
「アステカ模様も再現しなくちゃ」
と、できもしない理想に縛られ、いつまで経っても完成しないより、
どれだけ価値と意義のあることか!

フォーラムで紹介たちまち、
「こりゃスゲー!」
「ここまで仕上げたら、アステカ模様なんて、どうでもいいね」
と、大絶賛。

スタジオ(撮影用)モデルの徹底再現だけが、
必ずしもこのキットを生かす道ではないことを、
我々に気づかせてくれる。

教訓:プラモは作ったもん(完成させたもん)勝ちである!


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