『オーメン・ザ・ファースト』
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2024/4/12 ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸 7スクリーン D-08
映画『オーメン』シリーズは、
1作目『オーメン』(1976)を日比谷の有楽座で鑑賞。
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不吉なエピソード
- 主役を演じるグレゴリー・ペックの息子(長男ジョナサン)は、映画がクランクインする数か月前の1975年6月25日に自宅で死亡しているのが発見された。拳銃で自殺したとされている。
- 1975年9月、ペックは撮影のためロンドンへ飛行機で移動中に空中で落雷に襲われた。その直後、製作総指揮のメイス・ニューフェルドもロサンゼルスへの飛行中に落雷に襲われた。
- 撮影のため飛行機をチャーターした際、土壇場で別の機体に振り替えられた。一行が乗るはずだった元の機体は別の団体用に貸し出されたが、離陸に失敗して墜落し、全員が死亡した。
- ロンドンでの撮影中、メイス・ニューフェルドが滞在していたホテルでIRAの爆弾テロが起きた。彼は偶然にも無事だった。
- ロンドンでペックたちが夕食を取る予定の店が、またもIRAの爆弾テロに見舞われた。その日のペックとヴェロニク夫人は、たまたま土壇場でキャンセルしたため、辛くも難を逃れた。
- リチャード・ドナー監督が宿泊していたホテルも同じくIRAに爆破されたが、ドナーは無事だった。
- プロデューサーのハーヴェイ・バーンハードもローマでロケ中に落雷に襲われ、機材が被害に遭わないように対策をする必要があった。
- 動物園のヒヒがダミアンと母親を攻撃するシーンのロケ撮影をした翌日、そのヒヒの飼育係がトラに襲われて死亡した。
- 犬の撮影中、ロットワイラー(犬種)が突然凶暴になり、スタントマンの保護具に噛みついて怪我を負わせそうになり、調教師でも制止することができなかった。
- さらにスタントマンのアルフ・ジョイントは、オーメンの撮影が終わって1年も経たないうち、次の仕事場であるオランダのアーネム近郊に造られた「遠すぎた橋」のセットで、建物から落下した際にクッションを逃して重傷を負った。「当時、自分の近くには誰もいなかったにもかかわらず、誰かに押された感じがした」とジョイントは語った。
- 1976年8月13日の金曜日、特殊視覚効果を担当していたジョン・リチャードソンは、オランダのラールテにほど近いN348号線の路上で対向車と激突した。リチャードソンも次の仕事である「遠すぎた橋」に関わっていた。車は完全に破壊され、彼自身は一時意識を失ったものの軽傷で助かったが、助手席に同乗していた妻のリズ・ムーアは事故で窓から飛んできたタイヤホイールに首を切断され悲劇的な死を遂げた。後に英国のテレビ番組でリチャードソンは、事故の直前に「3つの666」と「オメン(Ommen)」と示された道路標識を見てショックを受けたと述べた(事故現場のやや手前、N348号線とN35号線の交差点付近に66.6kmの表示と、オメンの方向を示す標識は実在する)。事故の日は76年6月6日の映画公開から66日が経過した最初の13日かつ金曜日であった。
↓ジョン・リチャードソン(John Richardson)
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ブライアン、ミュワーによれば、リチャードソンの運転は乱暴だとのこと。
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このような不吉な出来事が頻発したため、タブロイド紙を大いに騒がせた。
ところでいつからリズ・ムーアは、
ジョン・リチャードソンの妻になったのでしょうか?
2023/03/25
シリーズ作品
- 『オーメン』(The Omen、1976年)
- 『オーメン2/ダミアン』(Damien: Omen II、1978年)
- 『オーメン/最後の闘争』(Omen III: The Final Conflict、1981年)
- 『オーメン4』(Omen IV: The Awakening、1991年)
- リメイク版『オーメン』(The Omen、2006年)(R-15指定)
- テレビシリーズ『オーメン』(Damien、2016年)。
- 『オーメン:ザ・ファースト』(The First Omen、2024年)第1作の前日譚を描く。
『オーメン2/ダミアン』(1978)、
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TBS版:初回放送1981年2月9日『月曜ロードショー』
『オーメン/最後の闘争』(1981)は、
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日テレ版・初回放送1983年4月6日『水曜ロードショー』※ソフト未収録
テレビ放送版を視聴。
『オーメン4』(1991・未見)とシリーズ化され、
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本作は、テレビ映画としてジョージ・モンテシとドミニク・オセニン=ジラールが監督した『オーメン』シリーズの続編であり、20世紀フォックス初のテレビ映画での続編制作である。また、前3作に制作で関わったハーベイ・バーンハードの遺作でもある。この作品と『オーメン/最後の闘争』はTVドラマ版のオーメンには関係がないもの(パラレルワールド)とされている。音楽はジョナサン・シェファーが以前の映画で使われたものを元に作った。
1976年版をリメイクした同名映画『オーメン』(2006)も製作された。
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この2006年リメイク版、私もオーメンの呪いにやられましたよ。
公開初日(2006年6月6日)に見ようとチャリをこいでたら、
三郷インターチェンジ北側区画整理事業地の中核商業施設として、2005年5月に街開きした
↓ピアラシティ内にある。
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まだオープンから1年しか経っておらず(2005年6月1日オープン)、行き慣れぬMOVIX三郷
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を通り過ごしてしまい、引き返そうと逆走して、
車のサイドミラーと接触。
ドライバーの勝気な女性にすごい剣幕で食ってかかられ、
警察の事故検分(と後日の修理金負担)もあり、
意気消沈して映画を見ずにしょんぼり帰宅。
後日あらためて鑑賞したものの、この日のショックが尾を引き、ほとんど印象も感想もない。
その10年後の2016年には、テレビシリーズ『オーメン』(Damien)もあったそうだが、まったくノーマーク。
そもそも日本では未放送・未配信・未公開らしい。
そんなこんなで、オーメンと言えば断然、オリジナルの1976年版、
グレゴリー・ペックとリー・レミック主演、
リチャード・ドナー監督の第1作に自分としては尽きるわけだが、
キリスト教関連作への評価が厳しい知己の映画ライターが高評価だったので、
その人が手厳しかった『エミリー・ローズ』(2005)でも、
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自分はイケるクチだっただけに、
「あの人が認めるなら見て損はなかろう」と、
公開から1週間が経ち、館内はすっかり、この日が初日の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』
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に独占されつつあるユナイテッド・シネマ テラスモール松戸にてひっそり鑑賞。
なるほど、存分に堪能しました!
何が起こるか、物語がどう展開するのか目が離せず、
まったく眠くならずに一気に最後まで見通しました。
観客に感情移入させる本作のヒロイン、修道女のマーガレット(初見のネル・タイガー・フリー)が鮮烈で目が離せず、
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教会の偽善性や背徳性もよく描かれていて現実味にあふれ、
「そんなバカな」のガッカリ感もない。
その他のキャストも適役で、
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オーメンの物語の発端のロジックもなかなかよく考えられており、
いたく感心しきりであった。
ただし、あくまでも『オーメン』の前日譚なので、
2作目以降+リメイクは未見でも構わないが、
1作目を鑑賞済みが絶対前提条件なので、
それだけは予習しておいてください。
2024/04/08
2024/04/14