『シン・仮面ライダー』独自の深掘り
やはりというか、当然といおうか、
『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』などを手がけてきた庵野氏の最新作が『シン・仮面ライダー』。満を持して3月17日に公開されたのだが、公開3日で興収5.4億円、 34万5000人動員であった。
「このままでは、最終興収が20億円いくかどうか。今までのシンシリーズは、シン・ゴジラが82.5億円、シン・ウルトラマンが44.4億円、そして『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が102.8億円でしたので、想定外のコケっぷりなのでは」(週刊誌記者)
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世評で『シン・ゴジラ』(2016)の評価が『シン・ウルトラマン』(2022)より高いのは、興行面での比較にも起因しているのではないか。
2016年の興行は『君の名は。』(251.7億円・2022年12月20日時点)の一人勝ちという印象だったから、
同年の『シンゴジ』が6年後の『シンウル』の2倍近く稼いでるのも、
東宝が新海誠対策で『すずめの戸締り』を夏興行からずらした?のに(11/11公開)、『シンウル』がさほど振るわなかったのも意外。
ついでに『シン・エヴァ』がダントツの102.8億円ってぇのもこれまた意外。
アニメ興行は特殊なので実写に限ると、
『シンゴジ』の約半減の『シンウル』、
その半減以下(※予測)の『シンライダー』と、倍々ゲームの逆向き現象(半減また半減)に驚愕。
前2022年は東宝の『シンウル』は全三部作構想だったらしいが、
庵野秀明のメンタルとクリエイティビティも案の定落ち込み気味なのに大丈夫なのか?
↓えんぷらちゃんねる氏の、この動画情報によれば、
2023/01/27
2023/01/30
次の庵野秀明『シン・』作品は、
- シン・マグマ大使
- シン・豹マン
- シン・宇宙猿人ゴリ/スペクトルマン
- シン・ライオン丸
- シン・電人ザボーガー
- シン・鉄人タイガーセブン
NHK ドキュメント「シン・仮面ライダー」~ヒーローアクション 挑戦の舞台裏~
実物はとても小さくて驚くと言われていたが本当にその通りで、
見てない人が画像だけから、たぶん「これぐらいの大きさだろ」と想像してるより二回りぐらい小さい。
演じた西野七瀬の顔が可愛いだけでなく、
2023/03/31
めちゃくちゃ小顔なのも(聞いてはいたが)ようやく実感できた。
同じバルト9のフロアには、ハチオーグのショッカーステージも設置されていた。
場所の記憶・出張版
今回、久しぶりに新宿に出向くため、
西新井から都バスで通ったが、
久しぶりの西新井駅で降りてみたら、
西口出入口やエレベーターが再開発で入れ替わっていたり(2022/9/24より)、
新宿からこれまた久しぶりに出向いた品川でも、
品プリに隣接していた京急EXホテル品川が解体撤去されており、
「SHINAGAWA GOOS(シナガワグース)」とかいう周辺施設も閉館していた。(1年前の2021年3月31日)
すっかり浦島太郎の気分であった。
さてさて、今回は独自の深掘りということで、
1.「オーグ」とは?
ネット評に当たっていくと、「どうして蜘蛛(クモ)男じゃなくてクモオーグなの?」とか「庵野作品で特徴的な、ネイティブ発音の英語セリフの頻出はなぜか?」といった類の、コメンテーターには具体的な答えがなく、こちらがたまたま答えを持ち合わせている例がいくつかあったので、ここで深掘りしておこう。
怪人〇〇男、△△女の呼称をやめたのは、昨今のポリコレにも配慮し、男女の区別なくどちらも同じ呼称でってことで「オーグ」に落ち着いたんだろうが、これが英語的には問題あるのに、なんで誰も指摘しないのか?
オーグメントとはaugment(増加・増大させる)という綴りなので、
ライダーヘルメットの後頭部に刻まれた文字は
BATTA-ORG(改造人間サイボーグ=cyborgより)ならぬ、
BATTA-AUGなのはまあよしとして、
「でもそれを言ったら(英語で通すなら)BATTAじゃなくてGRASSHOPPER-AUGでしょ」という気がした。
なのでKKオーグがカマキリとカメレオンの融合なら、
「カメレオンはcameleonだからKC(CK)オーグじゃないの?」って指摘には、
「だったらカマキリだってKじゃなくてM(mantis)でしょ、MCオーグが正解じゃね?」と静観していた。
2.「プラーナ」「パリハライズ」とは?
また「プラーナ」「パリハライズ」という英語は全く聞き覚えがなかったので、
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洗脳されたショッカーの信者を解き放つことを"パリハライズ"という。
帰宅後に調べたらプラーナはサンスクリット語で呼吸、パリハライズはマラヤーラム語?とやらの「パリハラム」പരിഹാരം (pariharam)=療法あたりがどうやら語源らしく、とにかく『シン・仮面ライダー』世界の用語は、日本語(ローマ字)と英語(英字)とサンスクリット語とマラヤーラム語がチャンポンの庵野独自言語であり、日本語と英語だけの知識があったってわからないんである。
このデタラメぶりをごまかす予防線として、「エヴァ」「シンゴジ」「シンウル」と、ネイティブの本格発音での英語(っぽくしゃべってるけど、『シンゴジ』の石原さとみと竹野内豊の英語は私的にはまるでダメ評価)やドイツ語やロシア語セリフでハッタリをかましていたんではないか。
庵野はオタク文化に浸って人生を費やし、おそらく学校教育での語学などの一般教養に事欠く学問コンプレックスから、「どっこい私は多言語に精通してるんですよ」と、映画なら専属スタッフに裏付けしてもらえて調子に乗ったんではあるまいか?
ということで、私がこれ以上『シン・仮面ライダー』について語ることはないでしょう。