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『シン・仮面ライダー』IMAX

『シン・仮面ライダー』IMAX

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2023/3/17 ユナイテッドテラスモール松戸 9スクリーン G-21

 

※ネタバレはありません。

 

私は庵野秀明信者ではなく、

どうやら彼が模範と仰いでいるらしき富野由悠季もあまり好きな演出家ではない方だし、

その辺りをたゆたい、動画チャンネルが独自解釈で二人を褒めあげている岡田斗司夫氏の方向性だって支持できません。

 

映画は誰の解説にも頼らずに観客本人が「観ればわかる、伝わるように」作るべきだし、

作品・映画は後世まで残る一方、

解説や批評は消えものに過ぎません。

 

つまり映画本編を観客が観ただけでは伝わらず、

解説動画を見てようやく「なるほど、そうだったのか」と気づくような歪(いびつ)な構造はあっちゃイカンわけである。

 

なのに作品こそがメイン、批評や解説はサブという本来の主従関係を逆転させ、

YouTube動画の登録者数がまもなく100万人に達しそうな某チャンネルの「やり口」には詐欺的手法すら感じ取ります。

 

こちらも1975年以来の映画通なはずなのに、

あの動画で解説されるあれこれに気づいたことも一切なければ、

動画を見たからといって「なるほど、そうだったのか」と同意することもなく心の距離を置いているため、「自分がYouTubeチャンネルを担当したら、絶対にそうはやるまい」と反面教師的に受け止めております。

 

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とにかく庵野作品はネタバレが怖いので、

公開されたら真っ先に観ないと安心できません。

 

『シン・仮面ライダー』は一般公開が2023年3月18日の土曜日からだが、

先行公開は前日3月17日の金曜日の午後6時からで、

私が大好物のIMAX上映も、最寄りの新松戸、

テラスモール松戸で午後8時半からあった。

 

そこで上映日2日前の火曜日の深夜(日付的には水曜日)にオンラインチケット予約。

舞台挨拶付き一般上映に予約が殺到していたが、

IMAX上映はまださほど混み合っておらず、

上映当日でもまばらに空席があった。

 

終映後にはバス路線がなくなってしまったため、雨の中を新松戸まで徒歩で帰る。

武蔵野線が南越谷に着くと東武線新越谷駅の上り線接続が最終で、

ギリギリどうにか間に合って、

深夜12時過ぎに我が家に帰還。

 

とまあ、そこまで苦労して、わざわざIMAXで見る価値が、

果たして『シン・仮面ライダー』にあったのかと言えば、

それははなはだ疑問が残ってしまった、大いなる期待はずれ。

 

私の評価は世間で好評だった『シン・ゴジラ』(2016)はあまり感心せず、

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それよりどうやら評価が劣った『シン・ウルトラマン』(2022)の方がずっと好感が持てたし、

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その判断基準からすれば「だんだん良くなる」はずだから、

『シン・仮面ライダー』の仕上がりが一番良くなるはずだったのに…。

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※ネタバレはありません。

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※ネタバレはありません。

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※ネタバレはありません。

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※ネタバレはありません。

結果的には、

  1. 『シン・ウルトラマン』
  2. 『シン・ゴジラ』
  3. 『シン・仮面ライダー』
ーーという順位づけになってしまいましたとさ。
 
なんかこうね、絵作りがちゃちいのよ。
2番目の怪人との対決シーンはわざとコミカルに仕上げてるんだけど、
それをつたないCGアクションの言い訳にしてるみたいだが、
だったらコミカルにやらずにできたかと言えば、
それは相当にアヤシイ。
 
もっともそもそも原典の「仮面ライダー」という作品が、ずいぶんと荒削りな実験作として始まりながら、
1971年の子供達の圧倒的な人気を獲得、
ライバルの円谷プロの巨大ヒーロー路線を駆逐したという歴史を再現すべく、
わざと猥雑にちゃちく仕上げたんだと言い訳もできはしようが、
それを言ったらおしまいなんでは?
俳優陣では浜辺美波が出色で、
彼女とすればこれは儲け役だったし、
『キングダム』公開時に狙い撃ちされた新田真剣佑氏と同様、
ガーシー砲の攻撃に晒されかけていたのが不思議と難を免れラッキー!
 
とはいえ彼女がらみで予定されていたお涙シーンはさっぱり機能せず、
涙が出たとすれば、感動の落涙ではなく退屈のアクビだった。
 
主演俳優の顔つき、
出立や仮面の着脱、
シーンの流れやつなぎが雑で、
盛り上がりに欠け、ドラマが機能しない。
 
「高市早苗と言えばバド星人」の
そっくりさんキャスティングこそが絶対基準の私としては、
なんであの俳優をあの役に起用したのかという疑問が鑑賞中にずっと拭えず、
藤岡弘リスペクトの本郷猛キャスティングなら、
ハマカーンの浜谷 健司(はまたに けんじ、1977年11月19日 - )(現45歳)とか、
彼はもう歳を取り過ぎているので、今だったらお笑いコンビ「入間国際宣言」の千葉ゴウ。
武道家・藤岡弘、のような衣装と声でABEMAのバラエティー番組「チャンスの時間」等で活躍している。風貌(ふうぼう)だけでなく肉体も武道家のようだ。
 
ーーとかでもよかろうが、こういう「そっくりさんキャスティング」はパロディにしか過ぎず、
それを言ったら緑川ルリ子役は、オリジナルを演じた真樹千恵子(森川千恵子)像を尊重したら、
浜辺美波ではなく、井上真央じゃないかとかキリがなくなり、
↑真樹(森川)千恵子
↓井上真央
 
たとえば「レッツゴー!! ライダーキック」を歌うのも、

オリジナルの藤浩介(子門真人)の方を尊重するなら、

池松壮亮じゃなくて木梨憲武だろうとか、

どんどんお笑い・イロモノに振れてしまうので、
いい加減にやめておこう。
 
ようやくまとめますと、
『シン・仮面ライダー』は一見の価値はあっても繰り返し鑑賞には堪えられず、
IMAX版でわざわざ観る必要は全くありませんでした。
 
 

 

 


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