『THE FIRST SLAM DUNK』
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ユナイテッド春日部 2023/1/16 1スクリーン E-11
私、現在、二つの手術が延期になって、
再入院日の決定待ちの宙ぶらりん状態。
なので1月16日の月曜日には、ぶらりと春日部まで赴(おもむ)き、
ララガーデン内の
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ユナイテッド・シネマ春日部で、
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上映時間の都合がついた、『THE FIRST SLAM DUNK』を観ておこうかと。
とにかくやたらめったら評判が良いので。
で、見終えた感想は、なるほど納得の見事な出来栄え。
現段階で提示しうる最高峰のアニメ技術で、
脚本・監督の井上雄彦(いのうえ たけひこ)の原作漫画『SLAM DUNK』(未読)の絵柄どおりに、
CG処理で一切手抜きなしのアニメ映画に仕上げたもの。
一応、東映アニメーションのタイトルは出るが、
従来の旧・東映動画→現・東映アニメーションの作品群とは一線を画す革命作だった。
この成果は東映アニメーション本社(旧社屋・現・東映アニメーションミュージアム/ 東京都練馬区東大泉2丁目10−5)ではなく、
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派生子会社のダンデライオンアニメーションスタジオ(東京都練馬区東大泉2丁目7番28号 三慶第二ビル)の功績だろう。
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とにかく、原作漫画の絵柄どおりのキャラが自在に動く動く!
全カット全シーンに一切の妥協がなく、バスケゴールネットの動きやユニフォームのシワやたるみまで、徹底忠実再現されていることに驚く。
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『THE FIRST SLAM DUNK』鑑賞2日後の1月18日、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を鑑賞したT・ジョイ大泉西武には、制作スタジオが近場にあった地の利から、『THE FIRST SLAM DUNK』の試合シーンのモーションキャプチャに使用された、実際のバスケットゴールが展示されていた。
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井上雄彦監督と、
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アクターのバスケットボール選手のサインも残されていた。
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作画と動画の質がダントツに高いだけではなく、作劇の手法も斬新で、バスケの一試合の合間に選手5人のバスケ入りの経緯もさしはさまれ、それが多人数ならウンザリするが、わずか5人と少数なのもうまいなあと感心したし。
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井上雄彦は、以前に集英社と講談社の連合で、
電車の中吊り広告を展開したりもし、
その背景には彼の才人ぶりを業界に売り込む夫人の存在が欠かせないそうだがそれはともかく、
人気漫画家としての実力と成功実績に加えて、
本作で超優秀なアニメ映画監督としても認められた。
映画を鑑賞中に気づいたのは、
斬新な絵柄と確かな画面構築力の原作漫画が人気を博し、
アニメ映画でその再現が期待された作家が前にもいたが、
その人は正直期待外れだったので、
井上氏こそがいよいよ正真正銘の本物と証明されたんだなあと。
さて皆さん、かつて井上氏と同じことが期待されながら、
結局は買いかぶりだった漫画家・映画監督って誰でしょう?
ヒント
『AKIRA』(1988/2019)IMAX
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『スチームボーイ』(2004)
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『蟲師』(むしし・2007)
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そう、大友克洋氏である。
いやホント、彼にはガッカリしたよ…。
期待を込めてきた映画がどれもつまらなくてさあ。
大友と井上の作品ジャンルは大きく異なるので比較も難しかろうから、
スポーツを題材にした漫画原作の映画化って言えば、
実写だがクドカンが脚本を手がけた
『ピンポン』(2002)なんかも、
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キレがなくダラダラ長くてヘキエキしたなあ…
そうした失望と苦い思い出の積み重ねもあったからか、
今回の『THE FIRST SLAM DUNK』で常識が覆されたのは嬉しい予想外の驚きだった。
アクビは3回ほど出たが、
いわゆる集中疲れってやつで、
映画が退屈だったわけではなく、最後までまどろむことなく見通した。
で、「こんな傑作を低評価するやつの気が知れない」と思ってYahoo!映画レビューの☆一つ評価を一人だけチェックしたら、その人は原作漫画(1990年10月1日 - 1996年6月17日)からのファンで、今回の映画での改変に拒否反応を示していたが、私は原作漫画も未読ならテレビアニメ版(1993年10月16日 - 1996年3月23日)も未見なのでなんの疑問も抱かずに「そういうもの」としてすんなり受け入れたし、他人でなくよりによって原作者本人が行なった改変なら受け入れるしかないのでは?
まあ読んでみたらその人の失望は理解はできたが、このアニメ映画の完成、公開でできたこととできなかったことのバランスを考えたら、いくらなんでも☆一つってのはないんじゃないの?
しかもそのクリエイターの創作的感性が衰えているならともかく、ますます研ぎ澄まされているからこそできた作品だけに。
私は『THE FIRST SLAM DUNK』の映画館での鑑賞を強くオススメします!