『流浪の月』
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2022/6/1 TOHOシネマズ池袋 スクリーン1 D列-8番
同じ日に映画3本ハシゴの3本目!
最初の『トップガン マーヴェリック』は、
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中盤で3回ぐらい不覚にもアクビが出た。
(※つまらなかったわけではありません)
次の『死刑にいたる病』は、
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終盤で1回だけアクビが出た。
だがこれは、
集中して映画を見込んでいた、いわゆる「集中疲れ」の副反応で、
決して映画がつまらなかったわけではありません。
3本目の『流浪の月』は、本編上映時間が150分=2時間30分もあるかなりの長尺だったが、
一度もアクビが出なかった。
終わり。
…ではあまりにも本作に対して失礼なので、
もう少し詳しく書くと…。
『死刑にいたる病』と同じく、
本作『流浪の月』の成功は、
原作によるところ大…ではあるが、
『流浪の月』(るろうのつき、英: The Wandering Moon)は、凪良ゆうの小説。2019年8月より東京創元社から出版され、装幀は鈴木久美が担当している。第17回本屋大賞受賞作。
(以下内容に触れますので鑑賞後にお読み下さい:赤字部分)
少女期にトラウマを抱える主人公が、
成人してから似たような状況に陥る過程にいささか無理があり、
また最後に“容疑者”が犯行に至れない理由を明かす場面は、
演出(見せ方)を誤ると、それまで積み重ねて来たことがぶち壊しになりかねない。
そこらへんをうまくこなして、最後まで集中して見通すことができた。
監督は李 相日
李 相日(リ・サンイル / り そうじつ、이상일、1974年1月6日 - )は、日本を拠点に活動する映画監督。新潟県出身の在日朝鮮人三世。
私の観た同監督の作品は『フラガール』(2006)のみ。
この作品はたいそう気に入ったが、
独特の映画選択眼をお持ち合わせの岡田斗司夫氏は、
同時期公開だった『デスノート』の、
“海外工作員の配役が、いかにも日本映画クラスで興ざめ、こんな映画を観てやるものか”
と「そこ?」な言いがかりをしてたちまち、
『フラガール』については、
“冒頭に出て来るボタ山のVFXが最悪”と、
またしても徹底的に話がわからない「そこ?」なイチャモンをつけていた。
それ以来私は、同氏のあまりにも孤高独特な評価眼を信じていない。
なぜなら、誰も同氏のような視点で映画も見ないし気づきもしないんだから、
そんなレビューをあてにしちゃいけないよ、と考えるからである。
逆に言えば、岡田斗司夫氏の解説を聞かないと良さがわからないような作品は、
もうその時点で作品単体として成立してないんだからダメである。
おっと話が脱線したが、
『フラガール』当時の製作体制は、韓国系作品を中心に良作を送り出していたシネカノンによる。
シネカノン (cinequanon)は、 日本の独立系映画会社。映画制作、映画配給、映画館運営、飲食店運営を主な事業とする。代表作は『月はどっちに出ている』(未見)『パッチギ!』『ゆれる』『フラガール』『歓喜の歌』『ハルフウェイ』など。
社名はラテン語のsine qua non(絶対不可欠な)とcine(映画)をかけた造語。
しかし
経営破綻し、2010年1月28日に東京地裁に民事再生法の適用を申請した。
李 相日監督作としては、2017年以来、5年ぶりとなるが、
難しい題材を見事に育て上げました。
キャストの名前を書くだけでもネタバレ気味なので、
誰の演技も絶妙だったと言うにとどめておきましょう。
その仕上がり具合を、
ぜひともあなた自身の目でお確かめ下さいね!
今回は以上です。