これ(精密カットモデル〈その1〉/蒼きヤマトへの憧憬・59)の続き。
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この2メートルモデルは何かというと、
意外や歴史は古く、
起源は、(このモデルがプロモーションした)「復活篇」(2009)より、
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約30年も前の、
1977年にまでさかのぼる。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』(1978)以降の映画タイトルが、
現役公開中に開催されたタイアップイベント、
「宇宙戦艦ヤマト展」として、全国各地のデパートを巡回した、
↓このモデル。
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↑ファンに初披露されたのは、
今からちょうど36年前の、
1977年11月15日、
帝国ホテルで開催された、映画『ヤマト』ヒット謝恩記念パーティーの席上だった。
名称は、ヤマト精密カットモデル。
1年後の1978年11月15日には、
同じ帝国ホテルで盛大に開催されたパーティーで、
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バンドのステージに置かれることになった。
製作は、外形の元になった図面を作成した、
籾山船舶模型製作所ではなく、
東宝や円谷プロのミニチュアを多数製作した、
郡司模型製作所
だった。
それもあってか、各所の処理は、
(現実的な図面を元にしたことを考慮しても)
いかにも前時代的ではあるが、
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大判元画像はこちら。
『スター・ウォーズ』(日本公開は1980年)が業界を席巻する直前のこの当時は、
ここ以外に、仕事を任せられるところなど、見つからなかったんだとも思われる。
しかしこのモデルに世間が着目したのは、
本格図面を元に、船舶模型として製作された、
……なんて(そもそも誰も知らなかった)ことよりも、
船体の各所の外板が切り欠かれ、
内部メカがむき出しになっていること、
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すなわち、カットモデルだということだった。
たしかに西崎氏としても、実在する船舶(艦船)としての立体化に主眼はなく、
「宇宙戦艦ヤマト」企画当初よりあった、
↓このイラストを立体にする目的だったので、
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↑内部メカの方は、こうしたアニメ用資料を元に造形された。
カットモデルが、ヤマトの内部構造模型であるところに目をつけたバンダイは、
「さらば」からの模型化として、1978年にメカニックモデルを1/700スケールで発売。
↓完成見本のメカの色分けまで、2メートルモデルに準じている。
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最上段:最初の1/700メカニックモデル(1978)
2段目:一部を改修した「永遠に」以降の新・メカニックモデル
3段目:新メカニックモデルのパッケージイラスト
最下段:メカニックモデルの外装だけで発売された1/700モデル
2メートルのカットモデルについては、まだ続く。