大晦日の配信は、
月刊ウルトラマンリストの2022年新年号になるため、
本2021年の特定ジャンルテーマ記事は、
今回で最後の予定(※ブログ作成時の判断/変更の可能性あり)です。
2021年ガンダム総括
アニメ作品「機動戦士ガンダム」本編関連の話題は、
“まさか”の「ククルス・ドアンの島」が、来2022年初夏に公開と言うぐらい。
2021/12/21公開の動画
このウワサは、上掲の動画公開の前からなんとはなしに聞こえてはいたが、
「機動戦士ガンダム」を本放送から見ていた身としては、
とうてい信じがたいものだった。
なにしろ『ククルス・ドアンの島』といえば、
言わばガンダム界の黒歴史。
作画(作監:鈴村一行)もダメなら話(脚本:荒木芳久)もダメと、なにもかもダメダメづくしで、
長きにわたって「なかったこと」案件で、封印同然の扱いだった。
もっとご覧になりたい方は、こちらでどうぞ。
かつてざく太郎さんは、
これを「格闘型ザク」と称して立体化。
「一つの理想のザクの姿」
と位置づけている通り、
実に“大河原している”ザクであり、
元画がカッコ悪くても、良いニュアンスだけ選び取って立体化している。
「しくじり先生」にガンダム講師で出演したカズレーザー(メイプル超合金)が、
見ておくべきエピソードとして『ククルス・ドアンの島』を挙げた頃から、
歪んだ偶像化が進み、
今回を機に、
オタキングも関連動画をいくつか挙げてはいるようだ。
しかしあの本編のひどさを知っているなら、
姑息な誘導にひっかかって、そういう洗脳動画をみるほど愚民にはなり果てないぞ、
と心に誓う。
はてさて、なのにどうして安彦良和氏は、
よりによってこんなしょーもないエピソードを、
わざわざリメイク/再映像化するに至ったのだろうか。
これを読み解くには、
本年10月15日に、
紀伊國屋書店イトーヨーカドー木場店で購入した、
「安彦良和 マイ・バック・ページズ」が手がかりとなる。
同書によれば、
そもそもは「THE ORIGIN」の企画は、
北米市場にガンダムを売り込みたくても、
原作アニメの制作年代が古すぎて、
とても現代に通用しないという判断から、
それをアップデート/化粧直しした漫画版ならどうだろうかと、
サンライズから安彦氏に持ちかけられた。
かくして3年計画だった「THE ORIGIN」は、10年かけて完結。
最終回掲載号の「ガンダムエース」には、
「THE ORIGIN」アニメ化決定の報があった。
ところが実際にアニメ化されるまでに数年かかり、
映像化はテレビアニメ/映画「機動戦士ガンダム」とダブらない部分だけで、
本編のリメイクはかなわないまま、「THE ORIGIN」のアニメ化は尻つぼみに終了。
勘ぐるに、富野由悠季がリメイクを許さなかったんだろう。
そこで、捨てゴマの「ククルス・ドアン」ならリメイクしたって文句はなかろうと、
安彦氏も裏技展開に至ったのだろう。
※赤字部分は私の憶測で、上掲書に書かれているわけではないので念のため。
なかなかに、よく練られた企画だと思う。
というわけで、2021年のガンダム企画をふり返れば、
やはり根幹の作品/原作ではなく、
派生展開の異常増殖、
ガンプラにとどめをさすだろうが、
YouTubeの制作動画には、
本当にビックリするぐらい、すぐれたものが多かった。
コーディのプラモchは、中でも白眉。
そこから選りすぐったものをここに紹介し、
今年のガンダム記事の区切りといたしましょう。
2021/06/03
2021/06/20
2021/06/20
↓イラストではなく、プラモ作例です!
↓向かって左が設定イラスト。右がプラモ作例。
2021/08/20
2021/08/26
↓イラストではなく、プラモ作例です!
↓向かって左が設定イラスト。右がプラモ作例。
今回(今年?)は以上です。