本日のおつとめ
2020/10/27
ここからが本題で、
取りあげる作品は、
『ようこそ映画音響の世界へ』
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2020/10/27 新宿シネマカリテ C-4
本作については、
まずは映★画太郎さんのブログ(2020年10月07日)で、
「ふうん、こんな映画があるとはね」
と認知はするも、
近場のシネコンにこのタイトルが挙がることはなく、
いつの間にか忘れていた。
すると
10/25にひさびさに、
の
「ようこそ映画音響の世界へ」映画音響の世界ってこんなに広いのだと知りました。面白い映画です。
で同じタイトルに再びふれて、
あらためてチェックすることに。
そしてようやく、
どうやら現在のところ、8/28から新宿の単館公開しかないと知る。
(今後順次全国展開予定・調査不足で、他館での上映もあるかも知れません)
上映館の新宿シネマカリテでも、
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10/22で終映のはずが、
好評につき、29日まで1週間延長が決まりはしたが、
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しかし午前中上映の1回きりと知り、
別の試写(『NETFLIX/世界征服の野望』)があった
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2020/10/27 京橋の試写室
27日の火曜日にギリギリ駆け込み鑑賞。
ということは、
この記事公開の本日(10/29)の鑑賞を見逃せば、
関東首都圏での鑑賞機会も失われてしまうわけ。
くり返しますが、
調査不足で、他館での上映もあるかも知れません。
ならば卑屈な「私は観ましたよ」自慢はやめて、
他の誰にも書けない関連情報を記しておこう。
映画音響に革命をもたらしたのは、
コッポラ
ルーカス
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スピルバーグ
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がらみの人材だったから、
かつての私のように、
スター・ウォーズを取り巻くあれこれを追い続けていれば、
サウンドスタッフの何人かとは、直接対面の機会があった。
この映画で該当する人物は2人いて、
ビッグネームから言えばベン・バート。
会ったのは、
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2010年08月13日の
この記事(セレブレーション1日目/サイン会兼インタビュー)で、
直接インタビューしたものを再掲しておこう。
ベン・バート
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----サインに肩書きを加えていただけますか。スター・ウォーズ・サウンドマスターとかなんとか……
「(〈サウンドデザイン〉と記して)これがボクが名乗り続けている役職だからね」
----あなたの手がけたサウンドは、どれも鮮明で濁った感じがしませんが、どうやって個々の音を際立たせてるんですか? フィルタリングとかサンプリングの過程で、夾雑物を取り除いたりしてるんでしょうか?
「ふむ、答えるのに厄介な質問(タフ・クエスチョン)だな。フィルター処理はしてないよ。しいて秘訣を挙げるとすれば、手抜きをして複数の素材をまとめて録音したりしないことかな。どうせ最後には重ね合わせることになるけど、その時にあれもこれも混ざり合って、収拾がつかなくなっちゃうからね」
他でベン・バートがらみと言えば、
プリクェル三部作(『エピソード1/2/3』)ではサウンドデザイナーだけではなく、
『エピソード2 クローンの攻撃』のIMAX版も編集を受け持った。
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2002年の11月1日からアメリカ国内のIMAX館で公開。
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IMAX版『エピソード2』は、
なぜか現在は、「なかったこと」にされている。
通常版の長尺を、
フィルム式IMAX用に刈り込んだため、
アナキンとパドメのイチャイチャはごっそりカット。
全体に構成が引き締まり、
迫力の大画面と大音響で、
通常版より評価が高かった。
(日本未公開なため、未見です)
これをルーカスが怒り、
バートは『エピソード3 シスの復讐』での編集権を剥奪された。
——と、2005年に来日したガス・ロペスから聞いた。
こうした経緯を知っていると尚更、
『ようこそ映画音響の世界へ』の締めくくりは、
ベン・バートの独白なため、
いっそう感慨深かったよ。
…って、
そんなの世界中の観客の中で、
何人があてはまることか。
そうそう、ベン・バートで思い出すことと言ったら、
「カフーン」ですけど、
これまた、どれだけの人が、
「ああはいはい、あれね」と思い浮かぶことやら。
スター・ウォーズのキャラって、
英字綴りだけでは発音が日本人には推測不可能なものが多い。
そこで日本の送りだし側仲間うちには、
映画公開に先駈けて、
ルーカスフィルムから発音テープか音声データが送られてきているわけだが、
劇中に名称が台詞で登場しない場合、
音声データもあてずっぽうで、
あてにならないことが多々ある。
『エピソード2 クローンの攻撃』で、
ザム・ウェセルが放ち、
パドメの寝込みを襲った多足虫の名は、
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2002年に『エピソード2』のDVDアメリカ本国版の、
ベン・バートによるオーディオコメンタリーを聞いていたら、
「カフーン」という聞き慣れない言葉が出て来た。
それがまさか、
この虫のことだとは!
Kouhun=カフーン
映画『ようこそ映画音響の世界へ』に出て来る、
SWがらみの人材で、
私が間近で対面したもう1人、二人目については、
これまた話し出すと長くなるため、
改めて別記事でお伝えします。