ゴーサンナナ(1/537)アップデート2020-4
さて、どこから話し始めようか。
アメリカ/ヨーロッパのSTモデラー熱は、
SWモデラーよりもよほど堅調なのは、
折に触れて何度も書いた。
映画1作目公開以来の、
長らくのスタンダードスケールだった1/537(ゴーサンナナ)amt製キット。
amt/ERTLで都合7回発売。
- 『スタートレック』初版1980年(米amt/英マッチボックス)
- 『スタートレックII カーンの逆襲』版1984年(amt/ERTL)
- 『スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!』版1985年(amt/ERTL)
- 『スタートレックIV 故郷への長い道』版1987年(amt/ERTL)
- 『スタートレックV 新たなる未知へ』版1989年(amt/ERTL)
- 『スタートレック(宇宙大作戦)』25周年記念スペシャルエディション1991年(amt/ERTL)
- 『スタートレックVI 未知の世界』版1992年(amt/ERTL)
現在も「ラウンド2」資本で、
実に26年ぶりに、
↓2018年版エンプラ改修型NCC-1701(-A)
が8回目の発売。
↓改造パーツ製造元が創業者の逝去により消滅しても、
新規メーカーが新パーツで補充。
代表モデルのエンタープライズ(NCC-1701-A)だけでなく、
僚艦リライアントを作るモデラーも多い。
受注請け負いのプロモデラー、
デムコ・モデルワークス(Demko Modelworks)も、
【別作例】
2017/09/22
【予告編】
2018/08/01
【PART1】
2018/08/03
【PART2】
2018/08/23
【PART3】
2018/10/06
【補足】
2018/10/06
【PART4】
2018/12/04
【PART5】
2018/12/11
【PART6】
2018/12/19
【PART7・最終】
2018/12/28
【補修ガイド】
2019/02/13
この記事(リライアント、ふたたび/フェイスブックが教えてくれるⅢ)では、
Facebookの
↓現役艦との比較
ここからようやく本記事だが、
先述のSTモデラーズグループで、
Sebastian Schmid (セバスチャン・シュミット)氏が、
2019年5月18日に自分ページのカバー写真に公表していたリライアントのモデルの、
電飾がわかる動画を公開。2020年3月30日
これの何がすごいって、
艦名と船籍番号を照らす、
本人の弁によれば、
モデル内側からの透過光効果らしい。
でもって、
これは前にここ(537エンプラ最新キットレビュー/2018年12月29日)でも言及したが、
同じことをエンプラ改装型のキットでやろうとしても、
初版スムージー以外は、
船体全面にレンガ状のモールドが走っているため、
うまくいかない。
したがって、
内部からの透過光処理をするパーツはすべて、
リライアントから流用するしかないだろう。
amtキット本来のパーツ(白色)とDLM製(グレー)の比較
キットは上下のドームを同形、同大にコピペ設計したのがミス。
ブリッジドームの形状も、
DLMなき後、3Dプリントのパーツ販売があるようです。
天体観測センサードームも、
本来の形状とマーキングはこれが正解。
↓この部分、スタジオモデル(左)に忠実なパーツに恵まれない。
↓リライアントの同じ部分は、
2列の四角い凹みがないので、無改造では流用できず。
さてさて、
パラグラフィックスの改装型用エッチングパーツ、
Refit Enterprise Window Templates
パラグラフィックス 1/537 USS エンタープライズ改装型 ウインドウディテールアップテンプレート プラモデル用ディテールアップパーツ PGX213
は、
歴代キットではどれも正確でない、
↓窓の位置と大きさ
修正できる絶好の治具だが、
第二船体の元キットは、
ひび割れレンガモールドのない初版スムージーを使うにしたって、
窓の穴埋めは、どのパテが最適か?
埋めるのは容易でも、
修正穴開けで、元素材となじみ、均質でなければ、
延々と同じ作業のくり返しになってしまう。
組み立て説明書のPDFによると、
leftover sprue(kit “trees”) mixed with liquid model cement (Tenax 7R or equivalent)makes an execellent filler.
余剰ランナーをプラモ用液体接着剤で溶解し、
充填剤に使えば均質素材の穴埋めができると聞いて「なるほど!」
↓ようは、この動画と同じことね。
エンプラ改装型ゴーサンナナ最新キットの成型色は、
中間期再販の旧キットのようには黄変しない、
良質なアイスホワイトなので、
このランナー+接着剤でパテ素材を作れば、
くまなく走るレンガモールド消し+透過光処理にも一助になろうかと。
皆様もご検討下さい?