11/15公開
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『草間彌生∞INFINITY』
2019/10/10 試写にて
私が草間彌生について初めて接したのも映画で、
『≒(ニアイコール)草間彌生 わたし大好き』 (2008)
にはたいへんな衝撃を受けた。
≒(ニアイコール)草間彌生~わたし大好き~ [DVD] (NEAR EQUAL KUSAMA YAYOI)
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ビー・ビー・ビー株式会社 (2008-12-20)
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11年が経過し、
再びこのアーティストの人生の歩みを刻んだ、
新たなドキュメンタリー映画が登場。
前作『わたし大好き』で知ってたこととはほとんどカブらず、
新たに彼女のたどった歴史も知った。
表現者が自分の表現/作品を人に伝えるのは茨(いばら)の道で、
個と他は異なるため、
理解されない、共感されない場合がほとんど。
個人=表現者に興味のあることが、
鑑賞者にもそうだとは限らない。
草間彌生の場合は、
送りだし側の彼女と、
受け手側の作品鑑賞者との交流は、
宣伝、広告と言うよりは、
自発的な創作活動の延長、
つまり観客に媚を売っていない。
とはいえ、彼女の取り組みは、
それ以外にやりようがなかったとはいえ、
文字通り命がけで、
自ら生死の境をさまよう行動に出たことも。
この映画には、
アーティスト、創造者(クリエイター)、表現者(パフォーマー)の本質と真理が描かれている。
世に認められるって言っても、
大衆は真理や神髄に行き着いてないんだから、
いくらホンモノを示したって、
永遠に伝わらない恐れだってある。
反対に、世間に認知されていても、
本当に理解されているか、
その人の才能がホンモノなのかはアヤシイ場合も。
では、アーティスト/表現者の勝利や成功の指標は?
生きてるうちにそうなれるまで、
創作と表現を辞めずに続けることかも知れない。
「言うは易し」ですけどね。