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歪んだ愛の概念/2202第12話『驚異の白色彗星帝国・ヤマト強行突破!』に寄せて

 

 

最近は「ヤマト2202」へのコメントも活発化してきたので、

まずは転載から。

 

Anonymous

RE:ミルづくし
友達が頭かかえて「こんなのヤマトじゃない!」って嘆いてました
何なんでしょうね、このサイファイを舐め切った製作陣の姿勢は
いわく「CG細工がのろのろ動く戦闘シーンがまず許せない」だそうで

 

とにかく「2202」に関しては、

副監督・小林誠の自己弁護以外には、

具体的な支持肯定の声が聞こえてきません。

 

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件(くだん)の人物は、

むかしから「自分だけは正解。他は全員バカ」

という姿勢でやってきたため、

あちこちで軋轢(あつれき)が生じています。

 

この記事へのコメントで、

かなりの事情通から、またしてもの

Doburokutao氏より、

 

追記…月刊「モデルグラフイックス」誌に掲載された小林誠氏の「変形可能ZZフルスクラッチ」に書かれた文章(別冊未収録)は、作品とアーティストの人格は別物として楽しむ方がいいとボンクラ大学生に教えてくれた記事でした。(ある意味某氏は今も姿勢はかわらず まぁ感心します)
 

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こおk
恩義や忠義で参加し続けているため、
今では誰もが年下になってしまい、
誰も意見や忠告を差し挟めず、
暴走を食い止められない状況が続いている。
 
こうした裏事情を知らず、
いきなりの攻撃を真に受けて謝罪した一般人は、
たちまち悪者認定される(「不快な思いをさせたなら謝ります」→「不快です」)など、
今年もさんざんな1年だった。
 
11月20日、バンダイナムコグループの「サンライズ」が新たに子会社を設立し、IGポートのグループ会社「ジーベック」の映像制作事業を譲受すると発表した。
 
これで問題が解決するとは思えない。
 

ところで厳密には、

「こんなのヤマトじゃない」

「これはSFではない」

は等位ではない。

 

ヤマトは当初からSFとしては中途半端で、

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それをいまだに引きずっている…だけなのかも知れない。

 

とはいえなにしろ、

テレビデビューの1974年から約45年も経過し、

ヤマトを超える作品だらけ(=超える作品しかない)なのに、

ヤマトだけはこのままでいい、

あるいは

昔のヤマトと比べたら、どれだけ作画や設定や演出や脚本の質が向上してるのかっていう

ガンコな主張は、「40〜45年でたったそれっぽっちかよ」という、

単なる怠慢ではないだろうか。

 

模型誌がらみの「2199」インタビューで、

聞き手が「2199って深いですよね」と、相変わらずのおべっか前フリすると、

かのイズブチ大監督は、

「真空の甲板で取っ組み合いのケンカはさせなかった」

と答えてアゼン。

 

どうやら、オリジナル14話「銀河の試練!!西暦2200年の発進!!」のことらしい

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それのどこが「深い」のか?

 

本人に自覚がないだけで、

やってることが滑稽で陳腐、「笑うとこ」だったのは、

「2199」からとっくにの伝統だったのかも知れない。

 

前回の最後に謎かけした

さて、ではどうして「2199」「2202」の演出陣は、
危機一髪のお膳立てがヘタクソで、
事態解決の方法が観客に支持共感されないのは、
いったいなぜだと思われますか?
——の一つの解答にもなるだろうが、
「越えるべきと考える想定目標が低すぎてお粗末である」
ということではないか。
 
「2199」のヤマトークで、
イズブチ監督の身内が固まって彼を擁護、
「批判や文句は、自分ができないファンのひがみ」
と強引に位置づけられたのは、そのため。
 
もしも本当に「2199」の監督采配の真価が認められたら、
「ヤマト」以外の監督依頼が殺到するはずですが?

 

「SF空間とは異なるヤマト独自空間」、

大気と上下と空間水面のあるヤマト宇宙に関しては、

最近常連の

Doburokutao氏からも、

 

波をチャプチャプかき分けて…

録画して今朝見て「高エネルギーの波でワープ」で思い出したことは…で昔 アニメック?の南田そうサンだったと思いますが「宇宙戦艦ヤマト」の世界は銀河水面がある世界。
だから ワープは水面の波の高さがあったとき隣の波に飛び移ることで水面移動距離を稼ぐという説明でした(連続ワープは石切りだと)
 ところで失業中見た「復活編」のブラックホール星人さんの要塞登場シーンで銀河水面がついに公式になったと一部の方々では話題になっておりました。
 

 

 

喫水線の下に砲塔が(ほとんど)ないのは、

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そこから下は戦闘域に想定されていないからだとされていて、

このコンセプトは、ヤマトモデラーの桜井信之氏、

サクライ総統にも把握され、

ホビージャパン/電撃ホビー誌などで解説されていた。

 

↑近年のサクライ総統。

 

次は、昔からヤマトのテーマ「愛」について。

 

星野悲鳴

メカコレのアンドロメダとカラクルムは割れなかったなぁ

 
地上波はBSのジョジョと被っているので無視していて、
劇場で観ただけでしたので、おさらいの意味も含めて
夕べブルーレイで10話まで一気に観ました。

個人的に"笑うとこ"としては、
ズォーダーの「愛だ、愛だ」の連呼に対するかのような
古代の「雪ィィィィィからの空中キャッチ」の再現ですかね(笑)。

いくらバックに流れる音楽で盛り上げようとしたところで、
前作の焼き直しをストーリーの前半でやられてしまえば
感動よりも失笑が先に出てしまいます。

ところで、今作では
人間爆弾にされたり、ズォーダーと精神リンクしたりと、
蘇生体が便利アイテムとしてちょくちょく出てますが、
蘇生させたデスラーにもこの仕掛けを組んでおけば、
監視役のミルは要らない子になっちゃいますね。

またまた本文とは無関係のタイトルですみません。
 
 
くしくも、愛について、もうお一方からも
 
JOE
愛だ
拙い当方の投稿を取り上げていただき、ありがとうございました。
ところでズォーダーの「愛だ愛だ」ですけれど、そもそも「愛」はヤマトのテーマであり、主人公の古代進の口癖でもありました。
ここからは僕の妄想ですが、福井晴敏氏は古代進の十八番(オハコ)である「愛」を敵側の台詞とする縛りを自らに課し、そこからどう2202を料理するかという創作プロセスを辿っておられるのではないでしょうか。
 

昔の西崎Pヤマトと、リメイク「2199」の決定的な差違は、

後者が愛を声高に叫ばなかったことだが、

「2202」では副題に『さらば』と同じ「愛の戦士たち」が添えられている。

 

そういや誰も触れないが、

打倒ヤマトに燃えたガンダムの映画2作目、

機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』(1981)だって、

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明らかに、ヤマト=愛へのイヤミでしょ。

 

ここでようやく、

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

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第12話「驚異の白色彗星帝国・ヤマト強行突破!」2018/12/21放送

 

【概略】

ヤマトに残留するかつてのレドラウズの助手にしてガトランティスのスパイだった桂木透子は疑惑の目を向けられ、艦内からの逃走を図る。その時、テレザートから吸い上げたエネルギーでワープした白色彗星がヤマトの前面に出現する。ヤマトは強力な重力波によって彗星内部に引きずり込まれ、そこで核と思わしき惑星規模の物体の影を目撃する。そんな中、白色彗星を操る白銀の巫女・サーベラーは、桂木との共鳴を起こす。桂木とサーベラーは、どちらもオリジナルの「サーベラー」のコピーである「純粋体」であった。共鳴の結果、封じられていたオリジナルの記憶を取り戻したサーベラーはズォーダーのことを諭すが、彼の手によって殺される。その隙に乗じ、ヤマトは白色彗星からの離脱に成功する。

 

 

ズォーダーは純粋な男女の愛の行為の結果ではなく、

人為的に作られたクローン/遺伝子操作体なため、

自己肯定のためには純粋体を否定したがりがちで、

歪んだ愛の概念の押しつけで、サーベラーを何度も殺害しているらしい。

 

生命体はその理屈で理解できるが、

死んだはずのデスラーの復活再登場に併せて、

デスラー艦まで復元されたプロセスが解せない。

 

時間断層と同じ仕組みの、

時間逆行システムでもあるんだろうか。

もしもガトランティスにそれがあるなら、

ヤマトが帝国を物理的に粉砕、殲滅しても、

事態の根本解決にはならないだろう。

 

そこにテレサが、どう関わって来るか。

これからが楽しみだなあ(ウソ)。

 


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