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ルパン三世の真実を漫画『ルーザーズ』が教えてくれる

思い出したように、

テーマ:ルパン三世

の記事。

 

PART5最終回の記事(EPISODE Ⅳ+総括/ルパン三世PART5〈その10〉)には、

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多数の投稿をいただき、

中にこんなコメントが。

 

JOE


ところで、こちらのブログの過去記事で加藤(モンキーパンチ)兄弟の事を扱っていらしたと思うのですが、「ルパン三世 新冒険」以前と以後の絵柄が僕にはどうしても別人の筆によるものとしか思えなくて、これはやはり旧原作は弟の加藤輝彦氏によるもので、新冒険以降は兄の一彦氏が引き継いだとしか僕には思えないのですが、ADDICTOEさんはその点、いかがお考えですか?
 
 
【旧原作の絵柄】
第1期の漫画アクション連載版(1967年8月10日号~1969年5月22日号までの全94話連載)
 
1967年
 
↑ルパン三世初登場のコマ/週刊漫画アクション創刊号
 
ルパン三世・扉 シッパイ大作戦 Weekly漫画アクション 1967年9月7日号 
 
1978年
映画『ルパン三世』(当時タイトル)は、
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はんけん

↑公開当時の鑑賞券や
↓現行のDVDに使用されている代表ビジュアルは、

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じゃけ

↓モンキー・パンチの原作の単行本5巻の
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たて

↓表紙を模している。
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かひく
 
本作のポスター、チラシのメインビジュアルは、原作者のモンキー・パンチ氏のイラストで、
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ざざん

この頃までには、パンチ氏自身の初期の絵柄とは異なる、
四角いアゴで幅広顔のルパン像に変化してしまった。
 
制作年不詳
 
↓初期の細面(ほそおもて)とはエライ違いの
四角い顔のルパン。
 
過去記事からの画像流用ばかりでスミマセン。
モンキー・パンチ氏の画稿は、
ピンタレストで押さえていたのに、

 

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アカウントが削除されたため、

集め直す気が失せました。

 

 
 
フラユシュさんから、
 
9. ルパン誕生秘話? 『ルーザーズ』
 
うちのブログにも紹介した漫画ですが週刊マンガアクション誕生秘話を描いた作品で第1巻にはモンキーパンチ氏が加藤兄弟としてインタビューやデビュー秘話を描いています。ルパン作画の分担にも触れるかもしれません?

 

 

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吉本 浩二
双葉社 (2018-04-28)
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しかし中身は過不足なく充実。

 

  • 加藤一彦氏が、どうやって双葉社に見出され、
 
  • どのように連載を勝ち取り、
 
作者が若くて起きたミス。当時は東京の電話番号は
03(XX=2ケタ)△△△△=4ケタだった。
 
  • ペンネームの変遷

 

  • 弟(加藤輝彦)の作品への関わり

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等々が克明に描かれている。

 

 

でもって、「ルーザーズ」マンガ本編だけでも当時の状況がつかめるところ、

巻末にはわざわざ、

モンキー・パンチ(加藤一彦)氏と、実弟の加藤輝彦氏のインタビューも再掲。

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これをマンガに重ねて読み合わせれば、

世間で事実のように語られている諸々が、

いかにマニアやファンの勝手な仮説にすぎず、

事実とは異なるかがわかるようになっている。

 

一応、本の構成としては、

  • マンガで本当の歴史を紹介
  • インタビュー記事で裏打ち
——となっているが、実際は、
 
↓2012年頃のモンキー・パンチ(加藤一彦)氏。
  • モンキー・パンチ(加藤一彦)氏が、Wikiの自分にまつわる項の様々な誤記を憂慮
  • Wikiでは本人の加筆修正は認められず、文献なしの情報は独自研究とされることに往生
  • 事実を綴った作品の発表を出版社側に打診
  • マンガ「ルーザーズ」として発表された
——という真逆の手順を踏んだらしい。
 
とかく世間というのは勝手なウワサを立てるもので、
「宇宙戦艦ヤマト2199」「同2202」のプロデューサー、
西崎彰司氏も、
西崎義展氏の実子ではなく養子なことから、
義展氏が収監中に同じ獄中で知りあい、
海難事故による義展氏の死亡も、
後継者にあまりに都合がよかったのでもしや、
——というウワサが流布し、
正直、ひそかにホントだと思い込んでいた。
 
しかし先日、
ようやく「西崎義展の狂気『宇宙戦艦ヤマト』をつくった男」
の電子版を読んで、
 
 
このウワサが根も葉もないことを確認した。
 
というわけで、
先述の疑惑すなわち、
  • 旧原作は弟の加藤輝彦氏によるもの
  • 「新冒険」以降は兄の一彦氏が引き継いだ
——というのも、私も大いにうなずけたものの、
「ルーザーズ」を読了後は、絶対にありえないと断言できる。
 
加藤一彦氏は、
同人誌「マニア」を、100社の出版社に送り、
ひたすら応答を待った。
 
双葉社がそれに応えて、
今のモンキー・パンチ氏につながるわけだが、
それだけに同氏が、
求道者への意見感想はきちんと返して下さることを、
個人的に私自身も経験していたため、
「ルーザーズ」の内容もうなずきながら読んでしまった。
 
自分を信じることが自信。
希望を捨てるな。
懸命につくったものなら、人の心に響き、
気づいてくれる人が必ずいる。
 

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