伊藤秀明(いとう・ひであき)氏
※2010年撮影 ティム・エルドレッド氏と
7月21日に急性心筋梗塞、つまり突然死だったようです。
知ったのは、人づてで、2013年7月30日 19:10頃。
発表まで約10日もかかったところに、関係各位の混乱が見て取れる。
知らない人ではないが、じっくりお話をうかがったのは、
実はようやく2010年。
それまでは、どちらもオタクだから、同じ場所に居合わせただけで、
互いの存在は、これまた名乗り合わなくても、オタク同士だから知っているだけだった。
最初に言葉を交わしたのは、たしか1992~93年あたり。
スーヘスに、オタクの権化みたいな友人とテーブルだして、
ディーラー権限で早見してたら、
その友人が、サンダーバード秘密基地の初版・未組立をゲットした。
何度も再版されてる方は、
↓モーター動力がゼンマイに変更されたり、
↑ロボダッチ島に改造された後では、
ベースの厚みが変更された。
ウン万円でオタク君が手にした初版を、誇らしげにテーブルの後に立ててみせびらかしていると、
伊藤氏がやって来て、未組立かどうかと、値段を尋ねた。
オタク君は「伊藤さんなら、初版なんて当然お持ちでしょ?」
と、神経逆なで攻撃して、
伊藤氏は「未組立は持ってませんよ」と、
ムッとして、その場を去られた。
その友だちは多臓器不全で、1998年頃に、30代半ばで亡くなった。
コレクターとしては有名だったので、
ハイエナのようにたかる問い合わせが殺到したと、
弟さんが言ってたなあ。
次は1999~2000年頃で、
某社でヤマト模型化企画があって、高橋清二氏が資料をもらい受けるのに、ノコノコついていった。
「ファンロード」編集部のある、銀英社に。
※2010年撮影
結局この商品は、企画段階で中止に。
最後が2010年で、ティム・エルドレッドのインタビュー付き添いで。
伊藤氏と言えば、肩書きの筆頭は、サンダーバード研究家で、
つい先日も、書店で手にした、
サンダーバードぴあ
でお見かけしたが、
まさかご本人だって、サンダーバード博開催中の今、亡くなるなどとは思っておられなかっただろう。
一方で、エルドレッド氏が会うのを切望したのは、
伊藤氏がまぎれもなく、「ヤマト魂」(大和魂ではない)の持ち主だったからで、今日は間に合わなかったが、後日、現時点で英文しか公開されていない3年前のインタビュー記事を、逆変換して紹介したい。
私も、いつ死んでも悔いがないような日々の暮らし方をしようと思います。
皆様におかれましても。
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訃報:伊藤秀明氏
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