※基本的にネタバレはありません。
『カメラを止めるな!』
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2018/8/17 TOHOシネマズ西新井 スクリーン7 C-10
私は2015年末以来、テレビは流しっぱなしではなく選んだ番組しか見ない仕組み
なため、ニュースも情報番組も見ないから、
この映画がテレビで騒がれていることも、まったく知らず。
ところが最近(8/3〜)、TOHOシネマズで上映開始。
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サイト経由でYahoo!の映画レビューをのぞき、
たいへん観客の評価が高いことに注目。
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2018/8/20時点
↓同日の『未来のミライ』の評価分布
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ささやかながら、
『未来のミライ』ポイントアップ工作は、一応進んではいるらしい。
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そういや、
↓あそこでも、
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↑ここでも取りあげられてたっけ。聴いてないけど。
Yahoo!でも大半の評価者が、
「事前情報なしで観た方がいい」
と言ってるので、
詳しくは調査せず、
そのうち新宿か
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日比谷の
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TOHOシネマズで観ようかなと考えていた。
ところが先週(8/13〜14)は、
ラジオのバラエティ番組でも『カメラを止めるな!』が頻繁に取りあげられた。
たまたま聴いてた
「アッパレやってまーす!」の、
月曜日(2018/8/13)で、
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- 山本彩もついに観た。
アッパレ火曜日(2018/8/14)でも、
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前週まではたしか話題にもしていなかったが、
- 「あの」筧美和子もしっかり観ていた。
ザ・ヒットスタジオ火曜日(2018/8/14)でも、
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- 吉田照美もやっと観た。
——と報告はされるが、
- よゐこ濱口
- 宮迫博之
- スピードワゴン小沢
——らの配慮で、
「内容にはふれない」ルールはしっかり守られた。
それでも、
「あっぱれ月曜」のドランク鈴木拓がしつこくせがむので、
そのうちネタバレの風が吹き荒れるかも知れない。
この状態にヤキモキしていたところ、
8/10から、
近場のTOHOシネマズ西新井でも『カメラを止めるな!』が公開となり、
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これ幸いと、金曜の8/17の日中に観てきた。
平日の昼間なのに、
夏休み/お盆期間だからか、
座席はしっかり満席だった。
でもって私の感想も、やはり
何も知らずに映画館で観るのが一番。
そもそも、私の映画鑑賞記は、
ストーリーについての紹介はいっさいやらない。
それはある時期、
とにかくシネコンにかかる映画をかたっぱしから観て、
膨大なハズレに見舞われながら、
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駄作に埋もれてしまわずに、
ひときわ輝く逸品に出遭ったときの感覚、
予備知識ゼロで接したオドロキと感動が忘れられないから。
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本来、映画って、
馬券を買うみたいに、
結果はわからないまま、
その作品に賭けてお金を払い、
アタリかハズレかに期待を込めて見極めるもの。
そしてここも競馬と同じで、
ハズレ続きですっかり負けがこんで行き詰まるが、
めったにないアタリ、いわゆる万馬券で挽回するので、
その快感がやみつきになり、
ハズレが続いてもなかなかやめられない。
しかし年季が入ってくると、
闇雲に馬券は買わず、事前に情報収集するようになる。
その方法は、
①ストーリーを事前調査する
②スタッフ(監督や脚本)で判断する
③キャスト(主演・助演俳優)で判断する
——等々で、競馬新聞に赤鉛筆でチェックを入れるようなものである。
だが、この3つの判断基準には色々と問題がある。
①の「ストーリーを下調べする」は、
映画を観る前に事前情報を仕入れるのだから、
観客は作品鑑賞前に「どういう映画か」を知ってしまうわけで、
私の本来の映画鑑賞の主旨に反するので、できれば避けたい。
②の「監督や脚本で見定める」は、
成功作を作った脚本家や監督の作品は常に成功
——が、信頼や判断の根拠だが、
評価や地位が安泰すると慢心して、観客無視の独善作を生み出しがち
なのが、
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映画の監督や脚本家の「宿命」なので、
絶対基準にはならない。
事態や状況はむしろ逆で、
新作になるに連れて、作品の質が「必ず」向上していく映画作家は、
残念ながら、ほとんどいないのではないか。
それにこの「過去作を評価基準にする」やり方だと、
過去作がない新人監督や新人脚本家の作品は評価不能になってしまう。
これでは、経歴のある映画作家の安心ブランドの作品しか拝めなくなってしまうが、
あの宮崎駿だって、冗長な『千と千尋』(2001)とか、
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なのに日本歴代興行収入第1位で、アカデミー長編アニメ賞を獲った。
タイクツきわまりない『ハウル』(2004)とか、
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支離滅裂にとっちらかった『ポニョ』(2008)なんて平気で公開してるし、
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なのに「95% のユーザーがこの映画を高く評価しました」(Google ユーザー)
いかに巨匠でも、
デビュー作なしには、
世に出て、世間に認知されるはずもなかった。
③の「俳優で判断する」は、
おそらくテレビのドラマを視聴率だけで判断し、
「この俳優は数字が取れる」を映画にまで応用して、
興行収入を出演者で推し量(はか)るんだろうが、
作品の善し悪しは俳優だけで決まるはずないので、
不入りの原因を押しつけられる俳優はいい迷惑だ。
最近の実例を挙げると、
『ママレード・ボーイ』(未見)の不入りは、
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主演の吉沢亮と桜井日奈子のせいにされたらしい。
——と言うネット記事を最近読んだが、
今あらためて探したら、
「提供社の都合により、削除されました。概要のみ掲載しております」
——となっており、
記憶をたどると、公開中の『センセイ君主』で、
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不振の原因を、
主演の竹内涼真と浜辺美波にたどったのがまずかったらしい。
元記事はこちら。2018.05.19 07:00
とにかくこの理屈だと、
“当たり俳優”を起用しないと映画はヒットしない理屈になるし、
無名の“はずれ俳優”しか出て来ない映画は、
まったく成功が見込めないことになってしまう。
以上、長々と書いたが、
『カメラを止めるな!』の異例のヒットと公開館の増殖急増は、
①「事前の情報収集」でも、
②「スタッフからの見込み」でも
③「出演者からの予測」でも
まったく読み取れないから面白い。
今や宣伝やPRの手法もすっかり見透かされ、
「○○、サイコー!」等の出口調査CMも信用されず、
ましてや私が常々指摘している、
Yahoo!映画レビューも鵜呑みは禁物の中、
『カメラを止めるな!』を推す声のネットでの広がりに呼応した観客が、
ごく一部の「天の邪鬼」(低評価者)を除いて、
オススメのメッセージを敏感に捉え、
正しく反応したと思う。
見た後のこちらは余裕なので、
ようやくかたっぱしからあちこちチェック。
町山レポートも、
宇多丸レポートも聴き、
↓この番組に一番ナットク。
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中でも特に、
ノーメイクだとバイきんぐ小峠英二にそっくりな(本人の証言)、
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ぱいぱいでか美(仲井優希)の最後のコメントに強くうなずいたし、
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ロバート山本(右)が、「(ネタを書くロバート)秋山(竜次)は、ああいうの理解できないタイプ」とズバリ指摘しているのにも感心した。
そういや「作品が理解できない」で思い出したが、
若者が『カメラを止めるな!』に敏感に反応したのは、
指原莉乃のTwitterがきっかけだったそうだが、
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彼女の映画観もかつてはひどいもので、
主演作品『薔薇色のブー子』(2014・未見)は
「自分が観た映画の中では一番おもしろいが、そもそも映画をそんなに観ない」
そうだったし、
後に別の番組で彼女が紹介した短編オモシロ動画には、
プー子と似たように、
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白目をむくギャグをかます、クセのあるおふざけが映し出されていた。
そういや、この(容姿にすぐれない女性)動画主、
今ではすっかりみかけなくなったが、
どうしているのか?
ま、前もいっさい見なかったから、
今も健在だって見ないけど。
そんな即物的で幼稚な映像感覚の指原でも、
『プー子』から4年で映画を観る目が育ったのか、
はたまた、映画オンチの観客にも伝わる『カメラを止めるな!』が偉大なのか。
制作予算はたったの300万円で、使ったのは250万円だけ。
それは『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』
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の2秒ぶんか、それ以下にしか相当しないのに、
かたや空前の大作は、
長期にわたる情報工作も虚しく、
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『カメラを止めるな!』の西新井での上映開始と入れ替わるように、
8/9でいっせいに日本全国のシネコン上映が終了。
SW日本公開40年記念作品なのに、
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夏休みいっぱいを乗り切れなかったのが皮肉である。