今回の記事のために、
ついに「ウルトラマンX 超全集」の電子版(iBooks版)を買いましたよ。
『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』2016/3/12
公開から3年後の、2018/3/17 ネット視聴
劇場公開時に映画館では未見。
前々々2013年の『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』
2013/9/7
前々2014年の『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』
2014/3/15
前2015年の『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』
2015/3/14
——の3本がすべて、
テレ東ウルトラマン枠(現在土曜9:00〜9:30)で放送されたので、
「どうせそのうちやるだろう」と思っていたが、
レギュラー枠を3週つぶす余裕はなくなり、
どうやら、放送されない気配濃厚。
これはまずい。
というわけで、
『劇場版ウルトラマンオーブ つなぐぜ!願い!!』
鑑賞の前日にあわてて観たが、
色々と得るものがあった。
1.登場ウルトラマンの内訳
本作はテレビ「ギンガ」が2013年、
「ギンガS」が2014年、
「X(エックス)」が2015年
——に放送後、
2016年の春休み映画として公開された。
2016年といえば、
と
放送の1966年から、きっかり50周年にあたるため、
テレビ再出発の始祖たるウルトラマンティガが、
放送開始20周年を迎えることで登場、エックスと共演する。
劇中には①エックス、②初代マン、③ティガの3人以外の
④ネクサス⑤マックス⑥ゼロ⑦ギンガ⑧ビクトリーも登場はするが、
この画像のように劇中で勢揃いはしない。
前作『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』2015/3/14に、
タイトルどおり、10戦士
①ティガ②ダイナ③ガイア④コスモス⑤ネクサス⑥マックス⑦メビウス⑧ゼロ⑨ギンガ⑩ビクトリー
⑪ギンガビクトリー(⑨+⑩)
——が揃ったのに、次回作がたったの3人だけでは、
パワーダウンが否めないとの判断らしい。
本作『きたぞ!』では、閻魔獣ザイゴーグ
の背ビレから生み出された閻魔分身獣として同怪獣5体が登場。
①上海②ローザンヌ③カイロ④ブエノスアイレス⑤ダラスに出現して破壊の限りを尽くすため、
人々の想いを受けたサイバーカードから召還された
①ゼロ②マックス③ネクサス④ビクトリー⑤ギンガの5大ウルトラマンと対決する。
サイバーウィングから放たれた、
光のエネルギーを浴びたゼロたちの必殺光線を受けて倒される。
ほんもの?の初代マンCタイプ、
つまり古谷敏氏のスリムなプロポーションからはかけ離れており、
小顔で怒り肩、
胴はより細く、
フトモモの張りがハンパない。
演者が石川真之介の、
『きたぞ!』の初代マンCタイプは、この書に
大きく取りあげられている。
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マルチタイプだけでなく、
パワータイプにもチェンジするが、
テレビ現役時代の“胴太”には、さすがにならない。
今回『きたぞ!』の演者は岡部暁。
岩田栄慶の演ずる、
エクシードXは、
ボディ右側(画面左側)がウルトラマンの胴体を、
ボディ左側(画面右側)がティガの胴体をそれぞれ模している。
ティガのサイバーカードから生み出されたエクスパークレンスと
ウルトラマンのサイバーカードから現れたエクスベータカプセルを合体させた
ベータスパークソードを基本武器として戦う。
ベータスパークソードを変形させたベータスパークアローを必殺武器とする他、
背部からサイバーウィングを展開して、
遠くのウルトラ戦士たちにエネルギーを与えることも可能。
ウルトラマンティガとウルトラマンの力を宿した究極のアーマー。
アーマー形成に力を借りたウルトラ戦士と共存できるの?
次回作『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』を先に観て、
ギンガ、ビクトリー、エックスの3人と、
その3人の要素で成り立つオーブトリニティの4人がそろい踏みになって、
「どうして同時に存在できるの?」と感じたが、
先に『きたぞ!』を観ておけば、
要素としてデータを借りただけの元ネタウルトラマンとは、
共存できるとすんなり受け取れたであろう。
2.キャスティングの謎
「ウルトラマン」のハヤタ隊員役、
黒部進の実娘で、
『ティガ』でヒロインのレナ隊員を演じた、
吉本多香美の出演は歓迎だが、
演技当時で44歳でも衰えない容姿はともかく、
セリフがイマイチたどたどしく、
『ジード つなぐぜ』(2018)のウルトラの母、
池田昌子の滑舌(かつぜつ)の衰えともども、ハラハラした。
主役のセリフ回しより問題は、
子役がかわいくないこと。
オトナの主役に
吉本多香美やマイケル富岡がいるので、
イケメンとの共演では、
どうせかすむと見越しているからなのか…。
これは怪獣モノでずいぶん前からの問題で、
『ウルトラマンサーガ』2012/3/24で
口がきけなくなっていたタケル少年(高村竜馬)とか、
もっと古くだと
『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)の
湯原沙羅(小野寺華那)とか、
なんでこんな険しい顔つきの子供を…
と、ドラマに集中できない。
「アンフェア」の向井地美音みたいに、
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他にいくらでも、カワイイ子はいるだろうに。
とにかく子役は、つぶらな瞳でカワイクないと、
反対に、
という気になってしまい、作劇がぶち壊しである。
※あくまでも私見です。
3.次回作との関係性
『エックス きたぞ!』を観て初めて、
『オーブ 絆の力』が、
なんで脱力ギャグ路線だったのかも理解できた。
テレビ「ギンガ」も
「ギンガS」も
あくまで助走。
同路線の映画も、当初は「劇場スペシャル」で、
上映時間はわずか44分と51分(どちらも同時上映含む)。
それが「劇場版」に昇格したのは、
ようやく前2015年の『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』で、
やっと61分。
それだけに「劇場版」第2弾の『エックス きたぞ!』は気合いが入り、
73分。
スタッフも総動員で、
本格怪獣映画が目指された。
脚本家は
中野貴雄
小林雄次
小林弘利
——の3人。
監督は
田口清隆
で、
中野氏と田口氏は、
『きたぞ!』が、
怪獣映画のお手本的な正統派の仕上がりだったので、
次作『オーブ 絆』は、
同じ路線は避けて、
なにしろ『きたぞ!』は、
今に連なる「劇場版」の原形になっていて、
エンディングで、
テレビ「エックス」のダイジェスト映像が流れるなど、
この方法が今も引きつがれている。
ただし少しずつ改善、パワーアップはあって、
『ジード つなぐぜ』では、
エンディング曲がテレビ版の使い回しではなく、劇場用オリジナルになり、
番組主題歌レギュラーのボイジャーがやっと降板。
私のvoyager/ボイジャー嫌いは、
個人的な好き嫌いではなく、
他にも同じ意見の人がいたことは、
現役のボイジャーの歌手コンビはとにかくヘタクソ。
May J.とか、他にもまともな歌手はいくらでもいるのに。
Project Dmmの先例に倣って、
さっさとボイジャーを辞めさせて、ましな歌手に交代しろよ。
「May J.と比べたら、そりゃあ誰だって聴き劣りがするだろう」
というボイジャー擁護の声もあるかも…だが、
私にはMay J.登場のずっと前から、
唄ってるのか、しゃべってる(=蚊の鳴くような声でつぶやいてる)のかわからない、
脱力歌謡への拒否反応が激しいだけに、
「なんで歌手として通用しているのか謎」のリストがあって、
そこには、
——が名を連ねていた。
とにかく、どこがいいのか、
さっぱりわからない。
そういや、
高校教員時代の1994年頃、
受け持ちの高2の女生徒、Tさんが、
「オザケン(小沢健二)、たまらん」
と漏らしていたので、
男性にはわからない魅力があるんだろう。
2010年頃だったか、
千葉の教員生活を辞め、
出戻りの草加松原団地駅前のミスドで、
Tさんと瓜二つの女性客を偶然見かけた。
「まさかね」と思っていたが、
待ち合わせの相手女性に彼女がかけた声が、
「オザケン、たまらん」と同じだった。
かくして知りあいであることを確かめ、
かれこれ16年ぶりかの再会だった。
Tさんは、
駅名が獨協大学前に変更後の、
2017年の冬にも改札近くで見かけたが、
その時は特に声はかけなかった。
……。
なんの話だよ!
文字数限界で唐突に終わり。