※不覚にも、冒頭2分を見逃しましたが、
どうやら総監督が「2199」でやりたかったことが、最も集約されたのがこの16話のように思われる。
本人としては、オリジナルで語り尽くせていなかった、
*ヤマトはそもそも、宇宙版ノアの方舟(移民船)計画だったこと
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↑誰もが裏切ることしか覚えてない藪(中)が、ようやく裏切った。
*叛乱分子の具体的な蜂起
を存分に描きつつ、1話に凝縮できたので、
その出来には、大いに満足しているようである。
というより、総監督はいつだって、揺るぎなく、得意気で自慢げだ。
そのエピソードのためだけにでっちあげた寓話で始まり、寓話で終わった9話だって、
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「ね?、ほら! ボクって、ヤマト以外のSFもよく研究して、しっかりそれを作品に反映させてるでしょ」
って雰囲気プンプンだったし、
不条理ドラマみたいだった14話だって、
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「ねえ見て見て、ボクにだって、ヱヴァ的(ウルトラセブン的/押井守的)展開、できちゃうんだよ」
って感じで、
それなりに確信を持ってやってるし、
「すごいですね」
「実にお見事」
「さすがは総監督」
という、称賛と好評価を期待しているようだ。
そして全話完成のあかつきには、「名作の名を欲しいまま」にするだろうとの自信と見通しを持って、取り組み続けているに違いない。
ご本人としては、あくまでもふだん通りの仕事への取り組み、納品をしたまでで、それが間違ってるなんて、夢にも思ってないようだ。
その仕事への取り組み、納品のやり方とは、
端的に言えば、「ひたすら自己表現欲求の発散」である。
総監督の世間での認知度は、
演出家・監督ではなく、
メカデザイナー、キャラクターデザイナーとしてであり、
実際、その経歴こそが一番長い。
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「0080ポケットの中の戦争」のMS-06FZザク改。
デザイナーとしての仕事なら、
*自分が「カッコイイ、これでいい」と思うものを描き上げて、
*納品すれば、
それで仕事は完了だ。
長年やってるから、デザインに関して自分以上にわかるやつなんていないはずで、
当然クライアント(依頼主)からダメ出し(リテイク)なんか喰らいもしないし、
「いやあ、今回もスゴイ! さすがは先生!」
と褒めそやされるだけのこと。
氏がデザイン担当の『仮面ライダー THE FIRST』(2005)みたいに、納品したデザインに問題なくても、
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作品(ドラマ)自体が問題大ありだって、それはデザイナーの責任じゃないから、そのことには無関心、無頓着でいられた。
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というより、関心を持ったところで、デザイナーの立場からは何も手が打てないから、自然と無関心にならざるを得なかった。
だけど今回は、氏は「2199」に総監督(演出)として参加していて、デザインは玉盛順一朗氏(他)に任せたんだから、
従来のデザイナーとしての仕事の取り組み方と同じ、
「自分がイイと思ったものを納品したら、それで仕事は完了」
では、いいわけなんか、ないんだけど。
果たしてご本人は、そのことに気づいておられるのか?
私には、
それに気づいてたら、こんな作品になってるわけねえだろ!
としか思えない。
16話に的を絞れば、
わざわざオリジナルのビーメラ星のエピソードを、あとかたもなく破棄してまで、
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あえて「イズブチユタカ劇場」を、
それも完全オリジナルってわけじゃなく、
『アバター』
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『エイリアン』シリーズ
↓この画面に限れば、「エイリアン2」より、
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↑イナズマン原作漫画版の影響が見て取れますが。
『SW』
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等から山ほど「借景」してまで、
押しつけていいのだろうか?
って気がしたよ。
一言で言えば、
オレのビーメラ星を返せ!
って気分です。
残り10回ですね。
明日の記事はまだ未定。
たぶんメイジェイかと。