デアゴスティーニ・ジャパン (2016-11-29)
デアゴスティーニ・ジャパン (2016-12-06)
これ(リック・ベイカーだったんだ!〈特別篇〉 )の続きだが、
これ(ゴーストホストの謎を追え!)の続き記事でもある。
たった1着しかない、
貴重なダース・ベイダーコスチュームを保管、保存するために、
リック・ベイカーが型取り、複製したレプリカコスチュームは、
早速、資料写真用の撮影に回された。
「SWクロニクル」(竹書房刊)に掲載された、
一連のベイダーの写真は、
この時に撮影されたもので、
「しのご」(4インチ×5インチ)と呼ばれる、大判フィルムに収められた。
正面像は、当時のポスターブックや、
後年のDK社のビジュアルディクショナリーに掲載された。
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この時の撮影分の一点を下絵に、
ラルフ・マクォーリーがエアブラシ加工したイラストが、
ポスターの絵柄にも使われた。
また映画の超ヒットで関連商品用の撮影も待ったなしだったため、
やはり資料用写真用の新撮影が必要だったC-3POやチューバッカ、
再撮影となるストームトルーパー等に併せ、
Tシャツ用アイロンプリント集の表紙撮影も、ほぼ同時期に行われた。
アイロンプリント集の発行が1977年11月、
チャイニーズシアターでの、
ベイカー製レプリカスーツのお披露目が1977/8/3なので、
一連の撮影は、8月3日前後だったと推測される。
第50回アカデミー賞の式典が、
1978年4月3日。
1作目『スター・ウォーズ』の空前のヒットから、1977年内に、すでに続編『帝国の逆襲』の製作が決定。
ルーカスは覚え書きメモの第1稿を、
1977年11月には書き上げた。
これもあって、アカデミー式典の前後に、
ベイダーマスクや上半身のスチル撮影が改めて行われ、
この時の撮影分が、
有名な『帝国』ティーザーポスターと、
1995年の、ディサイファー社CCGのパッケージに逆版で使用。
1997年の、トップス社のワイドビジョンに、
正像で使われた。
この、完成品としてはまたしても1式しかなかったレプリカスーツは、
私家版ゴーストホストの元型、
ツアー(巡業)用スーツ製作のために、
ドンポスト社に貸し出された際、
複製(オリジナルから数えれば複々製)13セットは、
(おそらく20世紀フォックス社に)納品されたが、
本物は返却されなかったという。
そうなると、ベイカー製レプリカマスクの貸し出し時期は、
ゴーストホストに関する元記事にある、
1977年初旬ではなく、
アカデミー賞授賞式の、1978年4月3日以降のはず。
ではこの、ベイカー製レプリカスーツの行方は?
2008年7月、スターウォーズヘルメッツドットコムの主宰が、
ツアー用スーツとしてコレクターが所有している、
ベイダースーツ1式の写真を入手。
ところがこれを仔細に検証した結果、
13着あったはずのツアー用スーツではなく、
ドンポストが返却しなかった、
ベイカー製レプリカだった!
というところで、今日はオシマイ。
ベイダーマスク研究は、
まだまだ続きます。
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David Reynolds